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2012年05月19日

社長はなぜ、あなたを幹部にしないのか?を読んで

社長はなぜ、あなたを幹部にしないのか?

著者:小山昇




社長の考え方を学ぼうと、書店で探してて買った本ですが、社長ではなくどちらかと言えば、幹部向けの本でした。

よく見て買えよと、自分でも思いました。題名の最初に社長と出てたので・・・。

ただ、読んで見ると社長の考え方というのも書いてあり、社長からみて社員は、幹部はどうあるべきかという持論が語られています

社長にも、企業の大小やサラリーマンから昇進して社長になったのか、最初から社長だったのかなどいろいろあると思うので、本書の著者の略歴も紹介します。

東大経済学部を卒業後、ダスキン関係の会社に入り、一度退社後戻ってきて、数年を経て社長になられています。つまり、中小企業で昇進して社長になった方です。

著者は、社長の仕事は「決定すること」で、優秀な管理職とは、「社長の決定を即座に実行に移す人」と言い切ります。
続けて、社長の決定の欠点を見抜ける人がいい管理職ではない。社長が決めた方針をとにかく素早く実行する人こそが優秀なのだと言います。
さらに、社長の決定と意志が合わなければ会社を辞めればいいとまで言い切ります。徹底しています。


独裁者を思わせる口振りですが、ある意味納得できます。組織はまとまってないと力を発揮しません。みんながそれぞれの考えでバラバラにならず、まとまって一つの方向に進む方が成功の確率はあがるでしょう。

それに、著者は、社長の決定はすべてが成功するわけではなくて、間違いもある、いや間違いの方が多いと認めています。それでもなお、素早く実行して早く間違う方が効率がいいということです。

社長と価値観が合わずに、会社を辞めようと思う人には、一つ考えてくださいと言います。何を考えるのかというと、その会社の業績がいいのかどうかということです。業績が良ければ、もしかしたら自分が間違っているのかと考え直すことも重要だと言われます。


また、この本には、ランチェスター的な経営戦略のたて方や、効率的なビジネススキル、社員教育論なども盛り込まれております。

印象的なのは、「一般社員は新しいこと、難しいことに挑戦するのをいやがります。・・従って、一般社員を育てるには、新しいこと、難しいことを強制しなければなりません。」や「私の知る限り、殊に中小企業においては自発的に仕事に取り組む一般社員など存在しません。」などの言い方です。社員を信じてないというか、そういうものなんだと捕らえている感じです。
その上で、社員教育とはこうすべきだと展開していきます。

これで、業績をあげてらっしゃるのである意味、的を得ているのだろうと思います。

なんとなく、著者の考える社長像というものが分かります。他にも考え方はあると思いますので、別の事例(本)も見ていきたいなと思います。


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posted by air_water at 07:59 | 京都 | Comment(0) | TrackBack(0) | リーダーシップ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月16日

いまから、君が社長をしなさい。を読んで

いまから、君が社長をしなさい。

著者:鳥原隆志




ビジネス本のブログとして始めたのに、最近、本当にビジネス本をぜんぜん読んでない。ということで、今日は久々にビジネス本です。

これまで思考法とか、対人力をつける本など読んできましたが、この本は社長を目指すための本です。

社長って何してるんだろう?って以外と意識していない。内の会社には一人一人が社長になった気持ちでがんばるという精神があります。僕もなるほどという風に聞いていたのですが、まるで分かってなかったことに気づかされました。

経営感覚を持って仕事をしないといけないんだよね、くらいにしか考えてませんでしたが、そもそも社長の仕事って何をしているの?経営感覚って具体的に何っていうと、ぼんやりとしか想い描けません。これでは社長になった気持ちで働くことなんてとうてい無理です。

本書でも、社長になりなさいと進めるところで、社長になれるかどうかを決めるのは、社長の仕事が何であるか?どうあるべきか?などを知らないと分からないと言っています。

また、この本は、以前から読ませてもらっているインバスケット思考の本なのですが、今回は、内容が社長ということだからでしょうか?本の中で繰り広げられる討論が過激です。やや喧嘩腰で議論が交わされます。喧嘩腰だからといっていやな気分になるわけではなく、白熱する議論に引き込まれていきます。

本書を読んで、社長の仕事が分かったかというと、そこまで分かっていないが、きっかけはもらったという感じです。やっぱり、会社の社長です。仕事の種類も多岐に渡ります。風土を作るやしくみを作る、経営的な判断もあります。隅から隅まで専門的な知識を把握する必要はないのでしょうが、会計のところとか、ちょっとついていけないところもありました。

本の内容は、ざっくりいうと、リストラされた主人公が、ハローワークの社長募集の求人に応募して、他3名の応募者と試験を受けながら、経営について考えていくというものです。

あまり内容にはふれずに、会議の役割というところで、なるほどと思ったところを簡単に紹介します。普段これが会議の役割だ!とあまり意識していないのでなるほどと思いました。

■会議の役割
・参画意識
・動機付け
・問題解決
・調整
・教育
・評決


最後に、さすがは主人公というべきか、みんなとの議論の中で、何かをつかもうと学習する姿勢というものがすばらしく、仮装の話なのですが、お手本にするべき人だなと思いました。久しぶりにビジネス本を読んだのですが、単純なスキル収得ではなく、物語性もあり楽しく読むことができました。



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posted by air_water at 06:02 | 京都 霧 | Comment(0) | TrackBack(0) | 思考法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月07日

情報の文明学を読んで

情報の文明学

著者:梅棹忠夫




5月読書会の課題本です。1963年に現代の情報社会を予測する論文「情報産業論」を書いた後、その論文と論文をもとにした対談、その後の論文などをまとめた著作です。

今日の情報化社会を1960年代に予測しているところがすごいです!いやほんとにスゴイ。

著者の梅棹さんは、比喩表現というか、何かに例えるのがすごく上手くて分かりやすいです。難しい本かなと思って読んだけど読みやすかったです。

さて、主の論文はどういったものかというと、世界は農業時代、工業時代を経て、精神産業時代へ移っていくという文明史論です。

この時代の生物学的観点からの考察も面白いのだが、ややこしいので割愛。

そして精神産業時代というのが、情報産業のことで、情報を売買する時代になっていくというもの、また情報の価格決定には、これまでの工業時代の経済理論が通じず、情報の価格は、「お布施の理論」決まると説明する。

お布施の理論は、お坊さんの格と檀家の格で決まるもので、偉いお坊さんにはたくさん払い。格の高い檀家はプライドがあるから高く払うという。つまり、プライドとか評価で価格が決定するというもの

その後の論文「情報の考現学」での考察も面白い。「情報の情報」「スタイリスト」などの考察は、値段の付け方が難しい情報に対しての情報誌や書評を連想させ、無数にある情報を選別し提供してくれるスタイリストは、キュレーターを連想させる

考えるだけで、ここまで予測できるもんだなーと感心する。

さて、話は少し変わって、本書にはアルビン・トフラーの第3の波の話が出てくる。1980年に出版された書物で、今日の情報産業を言い当てた書物として大ヒットしている。そして、それと同じことが梅棹氏の1963年の情報産業論に書かれていたということで、梅棹氏のすごさを賞賛している。

昔、岡田斗司夫さんの評価経済社会の講演音声を聞いてる時に、トフラーの第3の波の話が出てきて、この本のすごいところは1950年代からこれを言っていたというとこと説明していた。

どっちが早かったのかなということが気になったので、少しネットを調べてみると、ウィキペディアには1950年代からトフラーさんはこういう話をしていたらしい。
ウィキペディア

まあ、どちらが早いかというのは置いておいても両氏とも素晴らしい人であることに変わりはない。

と、この第3の波を調べる過程で、第4の波の話もあった。それは、ダニエルピンクの『ハイ・コンセプト』、訳者の大前研一さんも第4の波題名にしたかったらしく、トフラーさんと交渉までしたらしいが駄目だったとのこと。あるいはデジタルサイネージが第4の波であったりする。

っで、もしや第5の波もあるのではとググッてみると、あり、第6の波や第7の波もあった。第6の波はどうやら本が出ているらしい。

第7の波あたりから、津波の話であったりしている。

っと、波の数を調べてるわけではないので止めにして・・・、この情報の文明学は古い本だけど、今の情報化社会を言い当てている素晴らしい本である。また次の時代を描いたとされる『ハイ・コンセプト』も読んでみたくなった。





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posted by air_water at 06:17 | 京都 晴れ | Comment(0) | TrackBack(0) | 経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする