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2011年12月29日

大学・中庸を読んで(大学部分)

『大学・中庸』

訳注者:金谷治




大学・中庸を読んだ。先に、その大学をまとめる。

『大学』と『中庸』とは、『論語』と『孟子』と合わせて「四書」とされ、儒教の代表的な経

としてひろく読まれています。『大学』は「初学入徳の門」として最初に、『中庸』は最も深遠なものとして「四書」の最後に位置づけられる。とあるように『大学』は読みやすく、『中庸』は一読しただけではなかなか分かりづらかった。

『大学』の要点は、一文で表すと、己れ一身の修養を基盤として天下国家の統治を目指すということである。
逆に言うと、天下国家の政治もその根本は一身の修養にあるということです。

『大学』にも『中庸』にも言えるが、論理的な段階を踏んで世界と自分を、逆に自分と世界とをつなげている。

世界と自分のつながりを示した部分を全文載せると次のようです。

古きよき時代に、輝かしい聖人の徳を世界中に発揮して世界を平安にしようとした人は、それに先だってまず世界の保温であるその国をよく治めた。
その国をよく治めようとした人は、それに先だってまず国の本であるその家を和合させた。
その家を和合させようとした人は、それに先だってまず家の本である我が身をよく修めた。
わが身をよく修めようとした人は、それに先だってまず一身の中心である自分の心を正した。
自分の心を正そうとした人は、それに先だってまず心の中心である自分の意念を誠実にしようとした。
自分の意念を誠実にしようとした人は、それに先だってまず意念の本である自分の知能(道徳的判断)を十分におし極めた。
知能をおしきわめて明晰にするには、ものごとについて善悪を確かめることだ。(P35-36)

物事の大小を段階を追ってつなげているので理解しやすい。つながりを感じやすい。

簡単にいうと、自分の子供の教育もできないのに学校の先生が勤まるはずがないみたいな論調で、全体の流れがある。

ここで、大事なのは、一身の修養です。
一身の修養を少し下っていくと、心を正す。意念を誠実にする。と少し分かりづらい表現が続きます。

意念を誠実にするとは、自分で自分をごまかさないことです。悪いことは素直に悪いと追放し、善いことは素直に善いと追求することです。誰も見ていないと思わず、お天道様が見ていると日々考えておくことです。内面を鍛えれば肉体もおおらかになり外に現れます。

心を正すとは、心を動揺させないということです。
我が身に腹の立つことがあると身の正常を保つことはできず、恐れおののくことがあると身の正しさを保つことはできず、楽しい好きごころがあると身の正しさを保つことができず・・・・といった感じで、心が動揺すると身は修まらないということです。

このように修養を積んで、まずは自分を高めることが重要なのだと感じました。

大学・中庸を読んで(中庸部分)


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2011年12月23日

ネット帝国主義と日本の敗北を読んで

『ネット帝国主義と日本の敗北』

著者:岸博幸




たかじんのそこまで言って委員会等、最近よくメディアに
登場されている人です。
この間、委員会で三宅先生が、私みたいなネットが良く分かって
ない人にも非常に良くわかる本だったと好評されていました。

内容は、今ネットの世界では、グーグル、アマゾンなどに代表
される米国ネット企業だけが莫大な収益を上げ、一人勝ちして
いるとし、この状況を国益の観点から考察
されています。

表題のとおり、現状のグーグル、アマゾンなどの米国企業の
隆盛を帝国主義的な支配としています。

確かに、本書で紹介される欧州の応戦の様相を見ると各国とも
支配に抵抗しようとがんばっています。

さて、本書で課題として取り上げているのは、2つです。
@文化とジャーナリズムの衰退
Aネット上の帝国主義


@の文化の衰退に関しては、ネットによるフリー化モデルや
違法ダウンロードにより、音楽、文学などのコンテンツへの
収益が減少し、コンテンツの作り手が衰退
していっている。

ジャーナリズムの問題も同様で、質の高いジャーナリズムには
それ相応の取材費がかかるにもかかわらず、その得た情報を無料で
提供するしかないと収支のバランスが合わず質を低下させるか
あるいは倒産するか
ということになり衰退していきます。


Aのネット上の帝国主義の問題は、ネットの企業をインフラ、
コンテンツ、プラットフォーム、端末と分けるとプラットフォーム
産業に富が集中するような形態になっており、かつ、そのプラット
フォーム産業の多くの企業が米国企業であるという点です。

さらに、@で問題となっている文化やジャーナリズムが衰退した分
の富は日本のプラットフォーム産業に入っているのではなく
グーグルに代表される米国企業の広告収入へと消えていっている
わけです。

また、ネット帝国主義の問題点をもうひとつ指摘されています。
それは、情報支配
です。

国家の安全保障における情報の重要性は皆さんご存知のとおりです。
加えて、情報は金につながると断言する人もいます。
契約上は、守秘義務など書かれており、情報のセキュリティ確保が
明示されているとはいえ、プラットフォーム自体の大半は米国企業
のもので、かつ、9.11後にできた「米国愛国者法」というもの
があります。
電子メールなど捜査令状により傍受できる。CATV回線の通信も傍受
できる。FBIがプロバイダに対して顧客の個人情報の提出を求める場合
プロバイダの同意を得れば裁判所の関与なく捜査できる。
などテロ防止のために権限は拡大されています。

このようにプラットフォームを米国一国が独占している状態がいかに
危ないかを指定されています。

これに対し、日本は強い対応はとっていないのですが、欧州は
異なり、

・フランスとドイツは、プラットフォームの米国独占に対し、
 国産の検索エンジン開発の「クロエ」というプロジェクトを
 立ち上げた。

・フランスではサルコジ政権が、新聞救済策を講じている。
 2009年から3年間で690億円を新聞業界へ供与

・グーグル・ブック問題に対しても、フランスでは2009年12月
 に裁判所が出版社の同意を得ずに、グーグルが同社の書籍を電子化
 したのは著作権侵害であり、電子化の差し止めと損害賠償金の
 支払いを命じる判決を出した。


などの対応をとっています。

これまで、ネットは便利だなあくらいにしか思っていませんでしたし
新聞社やメディアなどのコンテンツ産業がネットの普及により窮地に
立たされているという話もよく耳にしていましたが、国益という観点
では考えていなかったため、新しい考え方をもらった本です。


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2011年12月22日

スティーブ・ジョブズ驚異のプレゼンを読んで

『スティーブ・ジョブズ驚異のプレゼン』

著者:カーマイン・ガロ




1ヶ月前の読書会の課題本です。先日の『学問のすすめ』に
参加できなかったのは残念だ・・・、というのはさておき、

この本は、ジョブズの人を感動させるプレゼンテーションを
分析し、その構造をつかみ、誰でもできるように教えてくれる
です。

スキルの部分は、練習して、時間をかけていけば向上するよう
な気がしましたが、本当に人を感動させるプレゼンをするのは
難しいのだろうなとも感じました。

スキル的な教えには、
・まずはストーリーを
・スライドはシンプルに
・言いたいことは3つに絞れ
・聞き手の知りたいことに答えよ
・数字を用いて具体性を出せ
・分かりやすい敵役をつくれ
・小道具を上手に使え

などいろいろと参考になることがあります。

本当に感動させるプレゼンをするにはどうしたらいいか
いうのは難しいものです。

私は、会社で技術開発をやっていますので技術的なプレゼンを
良くします。よく上司からは、論理的に説明しなさいと注意され
ます。つまり、論理的な説明がいつもできてないのです・・。

会議の資料作らなきゃと思ってまとめ始めている段階では、
論理的な説明は、よほど運が良い場合でないとできません。

資料を論理的に作り上げるには、論理的にまとまったデータが
なければなりません。論理的にまとまったデータを得るには、
論理的に考えた思考がなければいけないのです。
従って資料を作り始めるずっと以前、開発を始める時からすでに
着地点を考え、どういう風なデータになるかを予測して、仮説の
もとにデータを取っておく必要があるのです。
そうしてはじめて論理的なプレゼン資料を作成できます。


これと同じように、感動させるプレゼンをやろうと思うと、日々
自分がわくわくしながら、感動しながら仕事をしている必要があり
ます
。自分が感動しないものをどうやって感情を入れて伝える
ことができるでしょうか?

いきなり感動するプレゼンをしようと思っても無理なのです。
スキルはそれを補ってくれるかもしれませんが、肝心の中身が
なければ伝わらないと考えます。

ここで重要なのは、論理的な資料というのは、がんばればできるの
ですが、感動する資料はがんばってもできない
ということです。
論理的な資料は論理的に考えよう、データを取ろう、資料を作ろうと
努力すれば向上します。
しかし、感動する資料は、自分が感動しなくてはいけません。
感動するぞ!とがんばっても、そう簡単には感動できませんよね。

だから、本書では、自分の好きなことを生業にしましょうと主張
されています。
本当に自分の好きなことを仕事にしている人はここが強いんだと
思います。

ただ最近思うのは、鶏とたまごの話のように、楽しいから笑うの
逆で笑うと楽しくなれるという話しがあります。
これと同じで、仕事を楽しむ方法があると思っています。

仕事に真剣に取り組むことです。自分の仕事にアイデアをたくさん
取り込む
と、仕事が面白くなります。

自分が出したアイデアって、すごくかわいいです。自分が出した
アイデアですので、なんとか達成したいって思うようになります。
そして仕事も楽しくなっていきます。
もちろん、時には結果が思わしくないときもあります。
そういう楽しくないではなく、なんかやる気が出てくる感じです。

スティーブ・ジョブズみたいに世界を変えるようなすごいことが
できるかどうかはわかりませんが、がんばって感動的な資料を作る
のではなく、仕事に真剣に取り組んで、アイデアをたくさん入れて
楽しく仕事をやっていくことが重要
なんだろうなと感じました。


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2011年12月21日

成功はゴミ箱の中にを読んで

『成功はゴミ箱の中に』

著者:レイ・クロック




マクドナルドの話です。ソフトバンクの孫さんと、ユニクロの
柳井さんが絶賛されています。帯には、これが僕たちの人生の
バイブル!と書かれています。

内容は、レイ・クロックという方がどうやってマクドナルドを
成功させたかという話です。

マクドナルドではよく食べるけど、その歴史については全く
知らなかったなと思いました。
てっきりマクドナルドさんという人が作った店だと思っていま
した。
いや、当たってはいるのだけど、内容は大きく違います。

マクドナルドの原点は、マクドナルド兄弟のハンバーガー
ショップであることには変わりありません。しかし、マクドナルド
を私たちがいつでも食べれるまで大きくしたのは、レイ・クロック
という人物です


話し出すと長いのですが、ざっくり言うと、最初ペーパーカップを
の営業マンをしていた著者が、ミキサーの販売会社を立ち上げる中
で、マクドナルド兄弟のハンバーガーショップに可能性を感じ、
そのチェーン展開を請け負う契約をし、奮闘の末、マクドナルドを
全米に展開するまでに至ったという話
です。

この奮闘という2文字に凝縮された内容が、300ページに渡り、
描かれています。企業家精神や、リーダーシップお客様第一の心
人材育成など幅広く、著者の体験から学ぶことができます。

失敗や裏切りなど幾多の困難をどう乗り切ったのかを著者と一緒に
見ていく感覚が、企業の社長にとっては自分の教科書となったのだ
と思います。

特に、マクドナルドという身近にある食べ物なのでその開発秘話も
身近に感じられ、面白く読めます。改善のポイントもなるほどと
すっと入ってきます。

レイ・クロックという人は、本当にすばらしい人なのですが、
人を見る目というのが最も強く印象に残りました。

人物紹介がところどころに出てくるのですが、よく人を観察している
と感心させられます。
「長身で、神経質そうな印象を受けたが、話をするうちに、細部に
 まで気が利き、忍耐強さも兼ね備えている人物だとわかり・・・」
「彼女は色褪せたコート意身を包み、数日間まともな食事をしてない
 かのように見えた。だが、内に秘められた愛情と誠実さ、あふれん
 ばかりの才能は、見過ごすことは・・・」

などなど、人の観察眼にすぐれ、優れた人を登用していったことが
成功の大部分を占めるのではないかと感じた。

あと文中に出てくる好きな言葉を紹介します。321ページ
やり遂げろ−この世界で継続ほど価値のあるものはない。
才能は違う−才能があっても、失敗している人はたくさんいる。
天才も違う−恵まれなかった天才はことわざになるほどこの世にいる
教育も違う−世界には教育を受けた落伍者があふれている
信念と継続だけが、全能である。


誰にだって、チャンスがあると勇気づけられる言葉です。

それと101ページの悩みを解消する方法です。
まず頭の中に黒板をイメージする。緊急のメッセージで埋め尽く
されているが、黒板消しを持った手が、それを片っ端から消していく。

よく悩みを解消する方法に、悩みを紙に書き出すというのがあり
ますが、とりあえず熟睡するというときは、簡単でいい方法だと
思います。

偉人伝というのは、疑似体験ができて、人の心を豊かにしてくれる
のでいいですね。


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posted by air_water at 00:49 | 京都 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 成功本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月07日

武器としての決断思考を読んで

武器としての決断思考

著者 瀧本哲史




著者は武器を配りたいと言っています。武器とは、戦争するときの兵器ではなく、人生を生き抜く上で必要になる教養のことです。

ここで教養は、大学の一般教養とは違うと主張されています。一般教養は、大学の教授が生きていくための学問だとし、学問のすすめ』でも語られるような実際に役立つ学問、実学のことです。



その実学となる武器をこれからみなさんに伝えていくということです。その教養の中で、本書では「決断思考」を教えられます。

先日、『決められない人たち』といううつ病関連の本を読みましたが、うつ病の原因って、やっぱり自立してないことが最も多い原因なのではないかと思います。

自分で決断して、責任を抱え込むっていうのは重いことなのですが、その時々の立場において、責任を負っていくことが重要なのだと思います。

さて、その決断をする方法なのですが、責任を抱え込むだけに十分な論理的根拠を持つことが重要です。この論理的根拠というお守りがないとなかなか暗い夜道を渡るには不安が伴います

そして、著者はこの論理的根拠を導き出す方法を教えてくれます。つまりは、考え方を教えてくれる本だということなのです。

その導き出す方法は、ディベート思考です。ディベートというと議論で相手を打ち負かすと捉えられがちですが、「より正しい結論を導き出すための方法」だと説明されます。

正しい結論というのは、未来にあるわけで、その時点で正確にわかることはありません。しかし、その時点での最適解を求めて、実行するというのは、大切なことです。

ざっくり言うとやり方は簡単です。一人でできます。

@自分の考えを持つ
A体型的に反論してみる(自分でつっこみを入れる)
B反論に耐えれたら正しい結論に近い


ということです。
Aは複数人の複数の目で見て反論する方が抜け、漏れが少なく、効化は大きいでしょう。その意味で会議をするというのが効果的です。

そうして、でてきた結論というものは正しい結論に近いということであって、正解かどうかは分かりません。

著者は最後は、主観で決めると主張されます。

つまり、ディベート思考とは、客観を経て、主観で決断する方法であるということです。

やっぱり最後は主観なのです。自分で結論を出さなければなりません。そうして責任を持って、人生における様々なことと相対していかなければならないのです。

僕の考え方とも合致してて、なかなか面白く読めました。
ここは新しい考え方に触れたなと思ったのは、

ブレないことに価値はない

これは、自分の価値観は持ちつつも柔軟であれということです。

軸をブラさない、みたいな自己啓発本もありますが、なかなか最もな意見だと思いました。

軸が全くブレないことは、マイナスに捉えると変化しない、思考停止状態にあるとも言えます

最近、自分の性格趣向を診断するテストを受けたのですが、私は、人に影響を与えたい人みたいです。確かに、自分の主張をみんなに分かってもらいたいとは思います。しかし、一方で、他社から影響を受けたいとも出てました。これは、このブレないことに価値はないの考え方に照らし合わせるとなかなか良い傾向なのではないかと思った次第です。

これからも、自分の考えは持ちつつもいろんな人の影響を受けて、自分の価値観というものを柔軟に、バージョンアップさせたいです。

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posted by air_water at 21:51 | 京都 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 思考法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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