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2012年03月31日

フォローの技術を読んで

フォローの技術

著者:田中イデア




放送作家の田中さんが書かれた本です。
副題は凄腕アシスト芸人に学ぶ、自分の価値を高める方法です。

アシスト芸人とは、「ひな壇芸人」とも言って、非常に器用な人が
多いとのことです。そしてこのひな壇芸人から学びましょう!
というのが主旨です。

この本読んでて、以前に受けた、吉本のマネージャー大谷由里子さん
の講演を思い出しました。それは、ナイナイの岡村さんの話です。
大谷さんははじめて岡村さんを見たときにこの人は成功すると思った
そうです。
その理由が、岡村さんは、番組でタモリさんや志村さんと絡むときに
どうやったらタモリさんや志村さんが目立つかを考えてるからだそう
です。そうやって、自分を目立たせてくれる岡村さんは可愛がられる
わけです。
人にスポットライトを当てるように、引き立て役に回るのが成功の
秘訣なのではないかと、すごく納得した瞬間でした。


こんなフォローの仕方が丁寧に説明されているのが本書だと思います。

フォローの技術を章ごとに4つ紹介されています。
@自分の居場所を確保する「ポジショニング力」
A一目置かれ、信頼される「会話アシスト力」
Bみんなから好かれる「気配り力」
C重要な存在になれる「世渡り力」


著者は人間関係を重視されており、フォローの技術を身につけると
次のようなメリットがあると言われます。
・相手を思いやることができ、誰からも信頼される人になれる
・いざ自分が困った時など、周囲から協力が得られる
・人脈がどんどん広がり、活躍の場が増える
・人間関係が豊かになって、毎日が楽しくなる

どんなことが書いてあるかというと例えば、


変なプライドは捨てる
先輩はもちろん、同期でも後輩でも、何か教えてもらいたいこと
があれば、素直に頭を下げる方が、結果として自分のためになる。

ポジショニング
自分が全体の中の大事な一部であるということを理解していれば
自分の役割の中で最大限の成果を出そうと考える


最近、U理論読んだ頃から、人間関係の大事さに目覚めたところ
で、人間関係を良好に保つ秘訣を確認できたように思います。

実行することが大事だと思っているので、少しずつ自分の生活にも
取り入れていきます。
基本は、場の空気を読んで、自分のことはさておいて、周りの皆が
気持ちよく過ごせるようにすることですね!


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2012年03月28日

リーダーは弱みを見せろを読んで

リーダーは弱みを見せろ

著者:鈴木雅則




久しぶりの東京出張で、往復時にじっくり本を読む時間があり、3冊読んだ。そのうちの一冊、実は、全部リーダーシップに関係するような本だったので、どの本がどういう主張だったか、ややぐちゃぐちゃになってるので、もう一回読み返した。

それはさておき、著者の鈴木さんの講演を一度聞いたことがある。当時は、グーグルの人事部にお勤めで、グーグルの人材育成について語っておられた。その時に印象に残っているのが20%ルールと、年齢とアイデア発想力は関係ないというものでした。本書でも、20%ルールについては触れられてました。3Mなんかもやってる業務の20%は、アイデア出すための時間として確保しますという取り組み。

本当に、今の企業にはここが不足しているような気がするんだよね。基本的にアイデアだしなんかは、業務外でみんな考えてて、業務中は日々の仕事に追われている感じです。これじゃいけないと思って、僕のチームは週1回はアイデア会議やるぞ!と数週間続けてたんだけど・・・、その他業務が忙しくて、開催が飛び飛びになって・・・、とうとうやらなくなってしまった。最近は特許書かなきゃって時に、急に開催して、貧相なアイデアで特許を書くみたいな感じになってしまった。

会社の取り組みとして、20%確保します!!なんて言ってくれると、怠惰な人間の一人である僕としてはうれしいなと思うところです。

いかん、本の紹介のはずがだんだん話がそれてしまった。

本書は、リーダーについて書かれた本です。

GE、グーグルに勤めた経験からリーダーのあるべき姿を語っています。

まず、はじめにネットが発達し、情報があふれ、人々がフラットにつながっている、そして変化の激しい今日では、戦略立案と実行の境界線はなくなりつつあり、一人の強力なリーダーシップで組織を動かすのではなく、一人一人がリーダーになるべきだと主張されます。

そして、鈴木さんのいうリーダーとはどういうものかというと、「ビジョンや戦略を明確にし、物事に優先順位をつけ、的確に周りに情報を伝え、巻き込み、実行していくこと」だそうです。

ではそのリーダーシップはどのように発揮すればいいのでしょうか?著者は3ステップで考えられています。

その3ステップが、
@自分を知る
A絵を描く
B巻き込む

と端的に表現されています。

それぞれ、2、3、4章で丁寧に説明されています。

それぞれのステップを実行するためのエクササイズがかなり丁寧に説明されているのでやりがいがあります。

特に、自分を知るという内観は、やらないといけないと思います。1回や2回では明確な答えはでないでしょうが、やらないと何も産まれません。

これをやらないと自信を持って発信できるビジョンなんて描けないだろうなと感じます。当たり障りのないバズワードだらけの、ビジョンになるでしょう。

絵を描くのところは、
・ビジョンは大きく:描いたビジョン以上のものは達成できない。
・シンプルで明確のビジョンが組織を結集させる。

みたいなところが共感しました。

最後に、巻き込むですが、自分一人でできることならいいのですが、組織を動かすには、様々な考えを持った人を一つの方向に進ませなければなりません。ここで重要になるのが、コミュニケーションです。

コミュニケーションは、主張、質問、傾聴からなって、それぞれ、重要なポイントを説明されています。

最初に四方山話をしてしまったので、長くなってしまったのでその内容は本書を読んで頂くとして、最初の方でリーダーシップを身につけるのに一番重要なことが書かれていました。

それは、

「リーダーとして活躍するには、まずリーダーになることを志すこと」だそうです。

一昨日書いたインバスケット思考でも、人柄力を身につけるには・・・と同様のことが書いてあった。

すごく重要なことだと思います。結局、人間はなりたい自分にしかなれないんでしょう
できるだけ、高い目標を持ちたいですね。




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2012年03月26日

人を動かす人柄力が3倍になるインバスケット思考を読んで

人を動かす人柄力が3倍になるインバスケット思考

著者:鳥原隆志




インバスケット思考の第3弾です。
今回は、一風変わっています。
第1弾、第2弾共にビジネススキルを高めるという趣旨の話でしたが、今回は、「人柄力」です。

人柄力もビジネススキルの一つなんでしょうが、これまでのインバスケット問題では触れられてなかったところだということで、しかも、著者の鳥原さんが最も書きたかった一冊であると言われています。

簡単に言うと、「あの人は人柄がいいね」と言われるような人になろう!!ということです。

さて、人柄とはなんでしょうか?

著者は、人を幸せにする、品があり明るい、安心感を与え、信頼できる、などの表現を使ってらっしゃいます。

人柄力を身につけると、少々のミスは許してもらえる、実力のある人が集まる、周囲に癒しをもたらす、などの利点があると言われます。

そんな人柄力を身につける最大のポイントは、自分で人柄のよい人間になろうと、心底思うことだそうです。
人柄ってのも、内面からにじみ出てくるものといった感じで、その人に備わった性格、属性のような感じを持ちますが、長い時間をかけたたゆまぬ努力で身につけないといけないということです。逆にいうと、努力次第で人柄力は身に付けれるということでもあります。

さて、本書では、インバスケット問題を解きながら人柄力を身につけていきます。いつもの通り、20案件を解いていきます。
今回は、じっくり考えていただくことを目的としていて、選択式ではなく記述式、時間も特にこだわらないという競ってになっています。

回答の方も、明確な答えは示さずに、人柄力がある人ならこうするという考えとその理由などを丁寧に説明されています。

問題を解いた感じとしては、これまでの第1弾、第2弾よりもやや難しかったと思います。問題が難しいのか、人柄力が備わってないのかは明確ではないですが、学ぶ点が多かったです。


問題を解くなかで、再認識、また考えを新たにしたのは次の4つです。

・相手を故意に辱める行為はいじめに等しい
・その人のアイデアだけでなく、考え方や価値観に興味を持つ
・相手に安心感を与える行動を取る
・人を尊敬したりするのは、その人の口から聞くのではなく、他人からの評価に対してである

それ以外にもできてないところもありましたが、まずはこの4つを実践していこうと思いました。

最近、組織の関係性悪化による損失というものをよく考えているので、この人柄力の内容は、学ぶことが多かったです。仕事がうまく回るのは、ビジネススキルもありますが、人と人との関係性が大きく関わっています。
その意味では、組織のリーダーには必須の力であると思います。

まあ単純に、信頼されたいし、「あの人は良い人だ」とか言われたいしね。



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posted by air_water at 23:32 | 京都 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 対人力 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月18日

暇と退屈の倫理学を読んで3

『暇と退屈の倫理学』

著者:國分功一郎



第6章は、人間と動物の対比から暇と退屈から考察する。
ハイデッガーは、人間は退屈するが動物は退屈しないと考えており、決断によって人間の可能性である自由を発揮せよという。

著者は、ハイデッガーは、人間を特別視し過ぎだと指摘する。物を物としてみる。太陽を太陽として認識できるのは人間だけだというハイデッガーに対し、理論生物学者のユクスキュルの環世界という概念を持ち出し、人間が太陽を太陽と認識するのと同じく、別の動物は、それぞれの環世界で、太陽とかかわると主張する。環世界とは、全ての生物は別々の時間と空間を生きており、それぞれの生物が認識している世界のことです。但し、人間の優れたところは、その環世界間を移動する能力が秀でているというところにある。

端折りすぎて説明が分からないな・・・。すごく興味深い話なのだが、順を追いすぎると長くなりすぎる。
本当に、ユクスキュルの環世界の考え方は面白かった

環世界の移動のところだけ少し説明する。盲導犬を考える。犬は、犬の世界で生きているが、訓練を積むと犬の世界では見えてない人間が感じる危険を察知し回避させてくれる。人間の世界からものを見ることができるようになれるのだ。これを環世界間の移動と呼ぶ。

そして、この環世界間の移動は、不安定さであり、環世界間の移動が自由に行える人間は、不安定さの中にある。この不安定さと自由は表裏一体であり、環世界間を自由に移動できることが人間に退屈をもたらす根源であると著者は主張する。

ここから、人間と動物の差は、環世界間の移動能力の程度差であるため、動物も退屈するのだ(かも?)。さらには、動物は一つの環世界に浸れる能力があると、つまり退屈しない能力を持つという。

第7章は、人間はどう生きるべきかについてである。
この章では、ハイデッガーのいう退屈の第一形式と第三形式は同じであるという。第三形式の退屈を経て決断した人間と第一形式の中にある人間はそっくりで、彼らは何かに絶対的に従うことで、「なんとなく退屈だ」の声から逃れていると。
さらに、第二形式こそは、退屈と切り離せない生を生きる人間の姿そのものであるという。第二形式で見た気晴らし、芸術や衣食住を工夫して生を飾るようなものは、人間が、人間として生きることのつらさをやり過ごすために開発してきた知恵と考えられる。
人間であることはつらい、第二形式の退屈と向き合って生きることを意味するから。しかし、概ね人間がどう生きるべきかの回答は、退屈と向き合いながら生きていこうということである。

結論
著者は、これまでの論考を経て、3つの結論を出す。
@こうしなければ、ああしなければと思い煩う必要なない
本書を読んできたように、様々なものに触れ合いながら考えていけばいいよ。
A贅沢を取り戻すこと
贅沢を取り戻すとは、退屈の第二形式の中の気晴らしを存分に享受することであり、それはつまり、人間であることを楽しむことである。これは第4章でも取り上げられた消費社会に対する解でもある。物を享受し楽しめる人間になり、消費社会を悪用し、取り付けれた意味や観念に惑わされないようにしようということである。
B動物になること
一つの環世界に浸ることである。それは、一つのことにとらわれることではなく、一つの思考にふけることである。一つの思考にふけるとき、人は一つの環世界に留まり、退屈から開放される。



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posted by air_water at 17:04 | 京都 ☔ | Comment(0) | TrackBack(0) | 哲学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

暇と退屈の倫理学を読んで2

『暇と退屈の倫理学』

著者:國分功一郎




暇と退屈の倫理学を読んで1はこちら

第4章は、贅沢とは何かに迫る。
著者は、消費と浪費を区別して、消費は止めて浪費しようと勧める。この一見区別するのが難しい消費と浪費の違いとは何だろう?消費は観念や意味を買う。分かりやすく言うとブランドである。物自体ではなく、その商品に付与された意味や観念を買う。浪費は、十分なもの以上に買う行為。例えば、腹八分目のところを腹一杯以上に食べること。浪費はどこかでストップするが、消費は止まらない。
今の消費社会の特長は、物の過剰ではなく希少性である。著者は、物がありすぎるのではなく、なさ過ぎると説明する。商品は、消費者の必要ではなく、生産者の都合で供給される。豊かさをもたらすという意味において僅かな価値しかない物に観念や意味を付与して消費し続けるように仕向ける。生産者は消費させたいのだ、なぜなら浪費は満足をもたらしてしまうから。

ここから、ブラピが出演している「ファイトクラブ」の話でより具体性を持たせ、疎外と本来性の話に入っていく。
著者も、ここはややこしいので読み飛ばしてくださいと書いていたが、一応読んだ。ルソーとマルクス、その他の人々の疎外論の話です。

ここで著者は、著者が消費社会に対して抱く疎外を考察するに当たって、考察の進め方はこうやって行われるべきだとの説明をされいます。

疎外とは、「これは何か違う」「こういう状態にあるべきではない」と感じる状態である。
多くの哲学者は、本来こうあるべきだという理想(本来性)から疎外を論じたが、著者は、ルソーやマルクスの言う、本来性を無視した形での疎外からの脱却が正しいんじゃないのと言っています。本来性を伴った疎外論では、理想を見出すのは過去からでしかないため、現在を捨てて過去に回帰すべきだという論になりがちだ。しかし、疎外自体を徹底的に思考しながら、本来性の誘惑に囚われることなく、新しい何かを創造していくという方向で消費社会に対する疎外に解を出して行きましょう!というものです。

もう少しこれから取り組む課題を詳しく言うと、
疎外は暇なき退屈をもたらしている。暇なき退屈は、消費と退屈の悪循環の中にある。消費は退屈を紛らわすために行われているにもかかわらず、同時に退屈を作り出してしまっているという悪循環の中にある。
この疎外からどうしたら開放されるのかというところに取り組む。



第5章では、退屈って一体なんなの?って話。やっつけるには敵を知らないとね。本章は、ほとんどがハイデッガーの退屈についてのお話。
ハイデッガー曰く、退屈には3つある。
第一形式:受動的な、外から来る退屈
第二形式:私たちの中から立ち上ってくる退屈
第三形式:なんとなく退屈だ

これらは、並列ではなく1〜3へと進むにつれ深くなる。

第一の形式は、満たされない、物が言うことを聞かないという満たされることの欠如である。第二の形式は、第一の形式のように外界が空虚であるのに対して、自分が空虚になる。第一の形式に見出されるのは大きな自己喪失であるのに対して、第二の形式は、時間に追い立てられているわけでもなく、自分に向き合うだけの余裕があり、「安定」と「正気」があるという。退屈と付き合っている感じ。
最後は第三の形式である。なんとなく退屈だ。すごい、退屈を考えることを止めたのかと思われるようないきなり感にちょっと笑ってしまった。一応説明はある。人間は自由であるが故に退屈するということである。
ハイデッガーの結論は、退屈する人間には自由があるのだから、決断によってその自由を発揮せよということ。
この章ではハイデッガーの答えはあるが、著者の答えは出してない。

結構長くなってきたので、続きは次回に



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posted by air_water at 10:01 | 京都 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 哲学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

暇と退屈の倫理学を読んで1

『暇と退屈の倫理学』

著者:國分功一郎




暇と退屈について考え、人間がどう生きるべきかに迫っている。

第1章は、過去の哲学者たちが「暇と退屈」についてどのような考えを持っていたのかを紹介されてます。パスカル、スヴェンセン、ラッセルなどが紹介されています。

パスカル
人間が退屈という病に陥ることは避けがたい。にもかかわらず人間は、つまらなぬ気晴らしによってそれを避けることができる。そしてその結果、不幸を招き寄せる。そこから脱却するには神への信仰だ。
※つまらぬ気晴らしで不幸になるとは、人間は暇よりも刺激を求めるが、その刺激の先に幸福があると勘違いし、刺激そのものを求めていると気付いてないことにあるという。

ラッセル
退屈の反対は快楽ではなく興奮で、人は楽しいことなど求めていない。その興奮となる刺激が不幸な内容であってもかまわない。
最終的な主張は、興奮できるような熱意を傾けられるような活動が得られれば幸福になれるというもの
⇒戦争も刺激的って話になる。

スヴェンセン
退屈が人々の悩み事となったのは、人生の充実を求めるロマン主義のせいだ。ロマン主義者は人生の充実を求めるが、それが何を指しているのか分からない。ありもしない生の意味や生の充実を必死に探し求めており、そのために深い退屈に襲われている。
⇒あまりにも消極的、何も追い求めないということか

どちらにも注目すべき点はあるが、納得できない点もある。

第2章は、人間はいつから退屈しているのか?という問いに挑戦している。歴史学ではなく、系譜学の手法で取り組んでいる。つまり、何年に誰が何をしたと考えるのではなく、いまわれわれの手元にある減少を切り開いて、その期限を見つけていこうとする。

結論を急ぐと、定住に切り替わった時、退屈が始まった
定住以前、遊動生活では、日に新たな環境に適応しようとする中で、忙しくしてきた。これは大脳に適度な付加をもたらしたが、定住以後、把握することが少なくなったため、持て余した能力を使いたいという欲求みたいなもの(退屈)が産まれた。

第3章は、暇と退屈の経済史である。
かつて暇は、裕福な人たちの特権であった。暇は、日々の暮らしで、忙しく働くことなく優雅に過ごせた人々の証であった。その特権階級にある人は、暇を生きる術を知っていた。
しかし、最近経済が発展して、労働者にもレジャーの権利が与えられた。これまで忙しく働いてきて、暇の過ごし方を知らない人々は、パスカルが言っていたように気晴らしに走り、ラッセルが言ってたように、熱意を傾ける活動を見出せず、日常的な不幸に悩んだ。

それから、ラファログの思い違いとフォーディズムを経て、現代が抱える問題をあぶりだす。現代が抱える問題とは消費社会である。

暇の過ごし方を知らず、暇を与えられた者たちは、刺激を求めて、その刺激がどうしたら手に入るのか分からずにいる。そこへ生産者が刺激を広告する。暇の過ごし方を知らない者たちは、刺激を求めてお金を払う。
例えば、特に新しい革新があるわけでもない携帯電話の新機種を、今もっている機種が十分に使えるにもかかわらず、気晴らしを求めて買ってしまう
気晴らしを売り始めた生産者側も、新しい刺激を日々開発せざるを得ない。機種変更の激しさによって、どのくらい売れるか分からない商品開発する。どれくらい売れるか分からないために、十分な設備投資を行えず、調整可能な派遣やパート労働者を雇い生産する。
なんだか上手く回っていない世の中に、暇と退屈の倫理学で答えを出そうとする。上手く回っていない根源は、内から生じ、人間に気晴らしを強いる退屈ではないか?著者は退屈と上手く付き合い消費者から変わるべきだと主張する。そこで、かつて暇を過ごす術を知っていた有閑階級の人々の知恵はヒントになるのではないか・・・?と締めくくる。

段々、長くなってきたので、続きは次回に


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posted by air_water at 03:34 | 京都 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 哲学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月17日

U理論 実感&実践ワークショップに参加して

U理論 実感&実践ワークショップに参加して

U理論の実感&実践ワークショップに参加しました。
講師は、U理論の訳者でもある中土井さんでした。

非常に有意義な会になりました。
良かった点は、2つです。

1つ目はU理論の本が読みやすくなったことです。
かなり難解な本ではあるのですが、身近で分かりやすい事例を用いて、全体をコンパクトに説明してくださったので、思考の補助線を得ることができ、いまだ難解な本ではあるのですが、U理論の本が読みやすくなりました。
実は、400ページくらいまでしか読み終わらずに参加したのですが、ワークショップの帰りに読んだ時は、分かるレベルになっていました。

その説明は、私とあなたという二人の関係性だけに絞ったかたちでの説明でした。

簡単に説明すると、私の思考、私の行動、あなたの思考、あなたの行動のうちで、私の立場からは2つの盲点がある。それは、あなたの思考と私の行動です。正確に言うと私の無意識の行動です。逆にあなたからすると、私の思考とあなたの行動が盲点となります。
この互いの盲点があるために、議論をするときにも相手の立場を理解したような深い議論にまで行かないということです。

この点を、実際に先生と一緒に一つのワークを通じて実感していきました。

そのワークについては、別途紹介するとして

良かった点の2つ目は、自分の未熟さを知ったということです。

簡単にいうと、相手の立場にたって物事を考えるとか口では言ってて、理解していたつもりではいたけど、全然できてなかったということを認識しました。

対話の場合でいうと、自分の意見は言うのですが、相手の立場を理解して、相手の意見を受け入れるというところまではなかなかたどりつけてなかったと思います。

相手の立場に立つというのは、口で言うのは簡単でも、本当に相手の立場に立つというのはすごく難しいということが理解できました。先に言った盲点に関係しているところです。

フィールド3にも到達していないということです。

また、本を読む、人の話を聞いて学ぶという時にも、岡田斗司夫さんが言ってた自分のプライドを持ち込まないというのを重視しているのですが、それもできてなかったんじゃないかと思い直しています。

学びの態度とはどういう事かというと、本を読む、人の話を聞いて学ぶときに、自分のプライドを持ち込むと持ち込んだだけ、学びの量が減るというもので、理解できないことが出てきても、それはまだ自分が未熟だから理解できないんだ、もう少したってからまた読みなおしてみよう、もう少し考えてみようというスタンスで学ぶとすっごく学べるという話です。

この考えを信条として置いていたつもりではあったのですが、本当に自分のプライドや考えを捨てて、本の内容を受け止めれてたかというと自信がなくなりました。

U理論の本自体が、哲学や心理学を踏まえてはいるのですが、やや宗教色の強い本でもあるので、どんな人がくるのか、どんな会になるのかという不安も抱きながらの参加でしたが、納得でき、自分の成長にもつながる有意義な会でした。



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2012年03月11日

消火型人材っていいよね!

消火型人材っていいよね!

こないだ研修会に行ったとき、講演を聞きました。
研修で講演してくださったのは、大谷由里子さんという、元吉本興業のカリスママネージャーだった人。今は、講演したり、講演等の企画をしたりするのが、仕事らしい。

その講演の中で人材の区分の話を聞いた
人材には、自分で何かに取り組み始める自燃型、他者からの働きかけで取り組み始める可燃型、なかなか取り組み始めない不燃型という区分があると。最近では、皆がやろうとしていることを止める消火型っていうのもある。みたいなことを言われていた。

ここまでは、聞いたことがある話だが、そこに研修のタイプを絡めたのが新しかった。

つまり、研修のタイプには、
@講演型
Aワークショップ型
Bプロジェクト型

の3つがあるが、@の講演型では、自燃型の人にしか響かないグループワークなんかを取り入れたワークショップ型では、可燃型の自燃型に近い方の人にも効果がある。そして、プロジェクトを組んで何かの目標を立て取り組むプロジェクト型は、可燃型の大部分をカバーするというもの。

そして、大部分は可燃型人材なので、グループワークや、プロジェクト形式の研修じゃないと効果ないよとのことでした。

納得した。

っと、今日話たいことは研修についてではなくて、人材の種類についてである。

自燃型、可燃型、不燃型、消火型とあるが、消火型って本当に悪いのかな?という話です。

もっというと、消火型って意外といいんじゃないのという主張です。

今の世の中って、発展の速度がだんだん速くなっていると言われている。確かにそうで、速くなっている。
それは、パソコンとか交通網とか、発展を加速する装置の開発も進んでいるからだと思うし、これから先、もっとその発展速度を速くなっていくだろうと思う。

ここで問題なのは、速度も速くなっており、やることも増えているが、人間の能力の発達がそれほどでもないということ。

おそらく、やることはどんどん増えてるけど人間が制御できないことも多くなり、無駄も増えているんではないかと思う。

そこでやっと登場するのが、消火型人材。これまで増えてきた無駄を消火してくれる人って必要だと思う。(良い意味で捉えすぎか・・・?)

ともかく、一度動き出した歯車は、たとえ間違っていることが明らかでも止めるのは難しい。それに携わる人数が多くなればなるほど難しい

それを勇気と実行力という消火器を持って、止めてくれる人ってやっぱり必要なんだと思う

理想は、自分で何かを始めれる自燃型であり、無駄なものは無駄だと主張できる消化型の両者を内在したような人材なのではないかな?

って、こんな話を友達にしたら、「いやいや、やろうとしている人のやる気をそぐのは良くないよ・・・」という指摘を受けました。

確かにそうで、人材育成においては、失敗するだろうと思っていても、一度やらせて失敗を経験させるという見守りも重要だよね。

ちょっと思い直して、消火器の使い過ぎもよくないねと思いました。


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2012年03月09日

「自己啓発病」社会を読んで

「自己啓発病」社会を読んで

著者:宮崎学




自己啓発を批判した本です。正確に言うと、利己的な自己啓発を批判した本です。

帯には、
・国民総「ポジティブ・バカ」時代が、”さもしい社会”を生んだ。
・日本人は「自助の精神」を履きちがえた

など、厳しい非難の言葉があります。

こういうブログを書いている通り、私も自己啓発病にかかっているのではないか?などと思い、読むことにしました。

内容は、スマイルズの自助論を皆さん読み間違えてますよという呼びかけです。

何を読み間違えているのかというと、
・多くの人が読んでいる自助論は、竹内均さんが書いた妙訳であり、重要な部分が抜けている。
・妙訳では、利己的な自助に走る可能性が高い。
・全訳を読むと、利他的な自助が描かれている。

私は、利他的な自助でも、利己的な自助でも、自分を高めようと努力するっていいことだと思うけど、著者の主張は異なる。

どういうことかというと、利己的な自助で、スキルアップしても、必ずしも報われる社会ではなくなっている。
そこに、努力したら成功するんですよ、みたいな風潮をばらまくのは良くない。
努力しても報われなかった人は、精神的ダメージを受けてしまいますよ。という感じです。

まあ、既に日本は先行して経済成長したため、この先、世界がフラット化していくと、これまでの既得権役を手放していく一方なので、経済なんかは、右肩下がりになっていくのは分かるが、だからと言って、自己啓発と結びつけなくてもという気はしなくもない。

著者の主張する利他的自助には賛成であるが、その利他的自助に至るまでの話の展開はあまり好きじゃない。

流れは、小泉・竹中の政策批判をし、小泉・竹中が自助論を礼賛したことで、自己啓発ブームが再燃し、自助論を利己的自助と間違えて捉えた自己啓発書の著者たちが間違ったキャンペーンを張ってたからだ。今ここで、自助論の全訳を読んで、利他的自助に目覚めようではないか。という感じである。

誰かを批判しながら、自分の正当性を主張するのはありなのかもしれないが、批判の仕方にやや怨念みたいなものを感じてどうも受け付けなかった。

自助論自体は、言い本だと思うし、特に利己的自助だけを唱えているようには思えなかった。しかし、著者のいう全訳に描かれる芸術家の成功物語や、利他的自助の部分も読んでみたいと思った。




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