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2012年04月30日

タイの話

こないだタイに行った。

アユタヤ遺跡を見た。3つの寺を回った。寺のことをタイではワットというらしく。回ったところは、@ワット・ヤイ・チャイ・モンコン、Aワット・マハター、Bワット・プラ・シーサンペットの3つである。

@のワット・ヤイ・チャイ・モンコンでは、戦争記念塔と寝ている仏像を観たが、戦争記念塔やその奥の塔が洪水の影響で傾いているのが印象的だった。

Aのワット・マハタートでは、首のない仏像、とれた首が木に埋まっている像などを観た。煉瓦づくりの建物はところどこに白い部分があったが、ビルマとの戦いの末に焼き払われ煉瓦がむき出しになっているということだった。

Bワット・プラ・シーサンペットでは、王宮の中にある寺院を確認した。16mの高さで純金張りだったらしいが、こちらもビルマとの戦いで、焼き払われ金だけ持ち帰られたとのこと、金の総重量は220kgとのこと。
中に立つ塔は、アユタヤ王朝33代の内の、8代、9代、10代の寺院ということで頑丈な材料で作られており、焼き払われた後も、比較的きれいな形で残っていた。

3つ回った感想は、いずれもレンガ造りの壁に洪水被害の足跡が残っており、浸水の状況が想像できた
また戦争記念塔などの建造物が、洪水の被害により地盤が緩み斜めに傾いているのも洪水の恐ろしさを窺わせた。また印象的だったのは、洪水で枯れた芝生の張替えを土曜日にボランティアでやりに来ている人がいるということ。なんか、うれしさを感じるとともに、やっぱりお寺や王宮を大事にする仏教の国なのだなと、社長やガイドさんが仏教の国ですというのを聞くより実感できた

これまでタイの歴史を勉強しようと思ったことがなかったので、シャムの国とビルマとの24回に及ぶ大戦争の末に、1767年ビルマが勝利し、アユタヤ王宮を焼き払ったというガイドさんの話は興味深かった。かつて写真で観たことのあった顔の無い仏像などがどうしてできたのかが理解できた。

そのほかガイドさんの話や私が見たタイの感想&豆知識です。

■タイの豆知識
・スワンナプー国際空港(東南アジア最大の空港)
・日本との時差は2時間(日本時間が10時半の時、タイ時間は8時半)
・両替のレートは(10000円≒3700バーツ)
・タイのホテルでのチップは、20バーツ/日(やってもやらなくてもいい)
・車の80%は日本製で現地生産している。(toyota,honda,nissan)
・価格は日本より高い。(例:カローラ2000ccフルオプションで100万バーツ≒300万円)
・車検は7年まで必要ない。毎年の税金は2000cc以下で8000円くらい
・ベンツは200〜300万バーツと家が買えるくらいであるが、若い人は車がほしいらしい。
・タイの産業は、田んぼ、養殖から工場労働へと変わってきている。
・食事は、家で作るよりも外食が多い。共働きもおおい。さらに休みの日も外食屋台ラーメンで30バーツ(≒80円) 量は日本の半分くらいの量
・高級レストランもあり、日本料理やで大トロが500バーツ≒1500円と日本と変わらない値段でもある。
・街並みは日本よりもゴミが多く汚い。
・住居は、1200バーツ/月=3500円 2人/部屋と比較的安い
洪水の原因は、大雨でダムが決壊しそうになり放流したことによる。根本原因は大雨
・宿泊したホテルは、バイヨクスカイで、タイで一番背が高いホテル
・水はまだ危険らしく、水道水ではなく、ホテルに2本/日のペットボトル水が置いてある。
・野良犬がたくさんいる。
道路は車優先で、横断歩道で手を上げても止まってくれない。ここは安全のためにも注意が必要
・またタバコのポイ捨ては、法律で禁止されており、罰金は2000バーツ≒6000円と非常に高い。携帯灰皿を持ち歩く必要あり。
・タクシーは外国人を乗せる場合、メータを動かさずに高額請求をされる可能性あり。その場合、タクシーメーターという会社にお金を払う必要ないため個人の懐に入れることができる。タクシーに乗った場合、大体の価格が把握できていれば、交渉してもよいが、乗ってすぐにメータを動かすように要求するのが無難。
・タイのタクシーは、12時間勤務2交替制で運用しており、ガソリンは自分もちのためギリギリで運用。ほとんどのタクシーがメータ振り切れている。ガス欠することも。

・ほかに渋滞の町で重宝するのが、バイクタクシー、早いが値段も最も高いらしい。
・また3輪のタクシーもあり、乗る前に値段交渉する必要あり。
・バスは、エアコン有と無の形態があり、無しに比べて有は三倍と高い。
タイの人口は約6500万にと日本の半分、面積は日本の1.4倍である。
・平野部が多く、土地は低いため洪水になりやすい。96%は仏教徒である。
・タイは小、中、高が6年、3年、3年と日本と同じである。
・タイの医者は、熱帯の病気を診察するのが得意(マラリア、蚊、コブラetc)
・遺跡のトイレは有料5バーツ/回
高速道路では、道路わきで名物の綿アメ、ねずみ、コブラなどが売っている
・プレミアムアウトレットがあった。
・タイの米は直播で、機械は使わず手で捲く。
・タイには、お坊さん専門病院がある。お坊さんは女性に触れることを許されないため。
タイの男性には、徴兵制がある。21〜23歳。ただし、不健康な人は除外される。
・また、タイの男性にはお坊さん制もある。こちらは絶対ではないが、風習としてほぼ100%の人が一生に一度はお坊さんを経験。通常三ヶ月であるが、最近は仕事もあるため、1週間でもいいらしい


ほとんど、私の忘備録的だが・・・

やっぱり本読むだけじゃその国を分かったことにはならないね。『タイ 中進国の模索』


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posted by air_water at 22:33 | 京都 ☔ | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記etc | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

マルクスの逆襲を読んで2

マルクスの逆襲を読んで

著者:三田誠広



昨日は、著者の一貫した主張、経済発展の段階によっては、マルクス主義のような国家管理の方がいいときや、アダムスミスの自由主義経済の方がいいときがあるということです。そして日本は、理想的なマルクス主義による経済システムが確立され社会主義国家だったのだとという話をしました。

それから特に話が発展していくわけではないのですが、最終的には、アダム・スミスの神の見えざる手にゆだねます。ただし、アダム・スミスが想定していた良識のある資本家、労働者に皆なろうよ!という形で締めくくられます。

現代版良識のあるとは、具体的にどういうものでしょう。スイスの乳製品が高いにもかかわらず、スイス国民は、国産の乳製品を購入しているという良識から始まります。
日本では、国産のお米を買う。お金持ちは農業共同体に出資する。良識のある経営者を支援、地域の伝統工芸や地場産業を支援と国のため、郷土のために投資する。
そして、家族を大事に、仲間と楽しくということです。


あとは、なるほどと思ったところを何点か紹介します。

■イギリス自由主義経済のカラクリ(植民地)
イギリス資本主義が終焉に向わなかったわけがP70にあります。
マルクスの指摘は、製品を作りすぎると需要を供給が上回り、製品の価格は下落する。すると工場主は労働者に賃金が払えない。工場は閉鎖。製品の供給は減って、需要と供給のバランスがとれるというふうに、どこかで頭打ちになってしまうというものです。しかし、イギリスの経済成長は止まらなかった。そのカラクリは植民地です。簡単にいうと植民地から富を奪って成長してきたのです。植民地からの需要があるため、イギリス国内の工業化は際限もなく発展しているかに見えたということです。へえー、なるほどといった感じです。

■プロレタリア革命かブルジョア革命か?
フランス革命は、ブルジョアのための革命。フランス革命は、土地に縛り付けられていた農民を解放し、自由に都市部に移動できるようにして、工業の労働力不足を補わせたブルジョアのための革命である。
アメリカの南北戦争による黒人奴隷解放も、北部の工業地帯の労働力不足を補うために、南部の黒人奴隷を自由にし、工場労働者にしたブルジョア革命
ということで、後のロシア革命とは区別されているらしい。これも、なるほどです。

■マルクス経済学の最大の特色
ちょっと、経済学についても触れてある。マルクス経済学の最大の特色は、需要と供給という基本原理に、交換価値を持った商品としての労働力というものを導入したこと。人間の営みであるはずの労働力も経済原理の中ではただの商品であると見抜いたところが、独創的なアイデアということだ。つまり、労働力が余れば賃金は下がり、労働力が不足すれば賃金は上がるということ。普通のことに思えるが、あんまりこんな考えしてこなかったなと思い紹介。

新しい知識や見方が増えたいい本でした。岩波9冊の資本論への意欲がだんだん強くなってきました。

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2012年04月29日

マルクスの逆襲を読んで

マルクスの逆襲

著者:三田誠広




題名の通りマルクスに関する本です。資本論を丁寧に説明した本ではありません。最近、資本論を読んでみたいなと思ってて、でも岩波9冊にはなかなか手が出せなくて、マルクスについて書かれた本を読んでます。

その中の一つがこの『マルクスの逆襲』です。

マルクス経済学を少し、マルクス主義とはどんなものだったのかの思想をそこそこといった感じで説明されています。

著者の方も、マルクス主義が理想のように語られた全共闘時代を生きた人です。ばりばりはまってたわけではなく、マルクス論議などはしていたといったなか、若くして文壇に志を持ったので、周りが活動するのを眺めて、マルクス主義は正しいよなとか、それは行き過ぎだよなと眺めている感じです。

さて、本の中身ですが、著者の一貫した主張として繰り返し出てくる経済の発展の理想系は次のようなものです。

発展途上でインフラを整える段階ではマルクス主義で、ある程度インフラが整った段階ではアダム・スミスの自由主義経済に移るというのが望ましい。さらに、アダム・スミスが想定してたような良識のある投資家がいないといけないというものです。

アダム・スミスの基本的な考え方は次のようなものです。
国による規制は徹底的に排除して、完全の自由競争によって生産を競うことが大切である。消費者による自由な選択のもとに、生産者が自由競争をすれば、より品質の高いモノを生産し、よ安価に打ったものだけが生き残っていくことになる。それはあたかもより良きモノを想像しようとする神の見えざる手によって導かれるようなものだ。

これに対し、マルクスは次のような指摘をする
このアダム・スミスの考えは性善説のもとに成り立っている。イギリスに産業革命を起こしたジェントリーはかつてサーと呼ばれ進歩的な地主は、周囲の人々から尊敬され、感謝されていた。ジェントリーの投資によって建設された工場に雇われた労働者は感謝し働いた。しかし、ドイツにはジェントリーのような良識のある投資家はいないし、労働者は阻害されていて、モチベーションが上がらない。だからこそ、国はなにもしないのではなく、国家管理による経済成長がいいというもの。

但し、マルクスのような共産主義では、自由競争を生み出さないという課題もある。

経済発展の段階によっては、マルクス主義のような国家管理の方がいいときや、アダムスミスの自由主義経済の方がいいときがあるということです。

日本は、どうかというと著者の主張では、戦後は、自由主義のように見えて、ある意味、官僚主導でインフラ整備される国家管理の経済発展がなされていたということです。かつて若者たちがマルクスに救いを求めた時代の日本こそ、理想的なマルクス主義による経済システムが確立され社会主義国家だったのだと指摘しています。

だんだん長くなったので、後は次回に。

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posted by air_water at 15:38 | 京都 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 哲学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年04月15日

幸福度を測るアンケートの意味


こないだブータンの国を紹介している本『これでいいんのだ、ブータン』という本を読んだ。これを読もうと思ったきっかけは、幸福の国ってどうなってるのか?ということと同時に、『絶望の国の幸福な若者たち』という本を読んだときの「ある考察」がホントのところどうなの?って疑問からです。



『絶望の国の幸福な若者たち』でのある考察とは、次のようなものです。

最近の若者の幸福度は高くなっている。そしてこの理由を著者は、将来の不安が大きいから現在の方がましという心理的要素が現れアンケート結果の幸福度が高くなったと主張されています。逆に高度成長期まっさかりのころは、将来もっと良くなるという展望があるため、現在を将来に比べたらまだまだという心理が働き、幸福度は低くなる。そんな理由で最近の若者の幸福度は高いというものでした。。

なるほど確かにそうです。高度成長期の幸福が高くないデータからも納得です。その心理状態もすごく理解できます。

その主張はそうなんだろうけど、その主張にどんな意味があるのだろうか?とかいろいろ考えてたところ、ふと、幸福って言えば幸福の国ブータンだよな。その論理からするとブータン人の将来って暗いのだろうか?という疑問が湧いてきた。

ニュースでは幸福の国ともてはやされているけど、もしかしたらブータンの国民が幸福であると答えるのは、将来不安が反映されているからではないか?

ブータン関係の本一冊読んだだけだけど、結論は、日本人とブータン人の特長の違いから、将来不安とは関係ないんだろうなということ。

幸福の国と言われているブータンにも経済援助を受けていたり、経済がバブルっぽくなってるなどの課題もある。しかし、ブータン人の@自分の幸せではなくみんなの幸せを願うとか、A未来ではなく現在を生きるとか、B他と比較しないといったブータン人の特長が幸福感を増しているのだろうと思う。

悩みを克服する方法を説いた名著『道は開ける』でも現実と向き合うことの大切さを説いている。たぶん現在を生きているブータン人は悩みが少ないだろうなと想像がつく。

幸福度を測るアンケート調査に戻るが、『絶望の国の幸福な若者たち』で著者が主張した考察は、現在と未来とを比較することで生じたバイアスがアンケートにのっかるというもの。

現在のことを見つめているブータン人のことを考えると、この現在と未来を比較することで生じるバイアス自体がかからないんじゃないかなと思える。つまり、同様のアンケートをブータンでとると、将来が上向きか下向きかに関わらず幸福度が測定できるのではないかなということ。そしてそれも高い水準になるのではないかな。

というのを見ていくと、『絶望の国の幸福な若者たち』での主張は、アンケートを取った時の、真実を見誤らないための注意事項としてはいいけど、題名は誤解を招きやすいなと思う。僕の題名を見たとき、今の若者は、絶望的なこの日本でも幸福になる術を知っているとか、幸せを見出しているみたいなことを思ったから。

でも幸福に生きるためにも、将来と現在を比較するのではなく、現実と向き合うというように、ブータン人から学んだ方がいいかもしれない。



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posted by air_water at 10:12 | 京都 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記etc | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年04月14日

ブータン、これでいいのだを読んで

『ブータン、これでいいのだ』

著者:御手洗瑞子




著者は、マッキンゼー・アンド・カンパニー入社後、ブータン政府のGNHコミッションに初代首相フェローを勤めた方で、ブータン観光産業の育成に従事された方です。

幸福の国として知られるブータン、そして昨年末には国王が来日したことでも有名になりました。そんなブータンの幸福に対する考えが知りたくて読みはじめました。

ブータン母国語は「ゾンカ語」という言語だそうです。ただし、国語以外は、英語で授業が行われるということで、みんなビジネスでは英語で会話し、BBCやCNN放送でニュースを観てるということらしいです。

写真も交えたブータンのお話は、ほんわかとした著者の語り口からも
楽しく伝わってきます。

著者が実際に体験した経験からの言葉っていいなあと思います。

以下、何カ所か紹介します。

■労働時間
日本に比べるとかなり労働時間は短い。ブータンの人は家族との時間を大事にするので基本、9時〜17時で仕事を終わるそうです。冬は、〜16時。そして、働きすぎだよとみんなから言われる長官は、19時半くらいまで働くそうです。日本とはだいぶ違います。

■予定は覚えられる範囲でしか立てない。
ブータンの人は、予定は覚えられる範囲でしか立てないみたいで、せいぜい明日の予定くらいまでとのこと。対外国的な仕事をしている人は、予定を立てる必要があるため、秘書の人が時間管理しているとのこと。こんな感じだから会議を開く場合、何時からと予定を立てるわけではないので、人を集めるのに苦労するみたいです。

■ブータンは、女性上位
ブータンでは、日本のように女性が嫁入りするのではなく、男性が婿入りするみたいです。夫婦別姓で、料理も男性の方が上手らしいです。

■ブータンの人口、産業
ブータンの人口は、約70万人、国土はだいたい九州くらい。産業は、水力発電が盛んで、インドに電力を供給している。後は、観光業だということ。

■GNH(国民総幸福量)
ブータンが有名になった最大の理由であるGNHです。第4代国王が、提唱した概念で、GDPを追い求めるのではなく、GNHを最大化するような取り組みをしようというものです。
そのGNHの4本柱は、

@持続可能で公正な社会経済発展
A自然環境の保全
B文化の維持・促進
Cよいガバナンス


ちなみに、GNHはGDPと対立する概念ではなく、GDPすなはち経済の発展は、GNHの一つだということです。こういうビジョンを打ち立てられるところがすごいよな・・。

■課題
財政面では、インドからの援助に大きく依存している。
中国とインドという二つの大国に挟まれたブータンはインドから支援を受けています。チベット仏教を国教とするブータンにとっては、チベットと中国の関係を注視し、その支配化におかれることを懸念し、インドからの支援に頼っています。

・バブル経済
ブータン人の給料は、総じて日本の10分の1ですが、いい車にのってiPhoneを持っていたりします。調査した結果、いろいろなケースがあるようですが、多かったのがローンで購入というものです。2010年住宅部門への貸付総額は383億円とのことです。GDPが約1100億のブータンにしてみればかなりの大きさです。個人貸付がバブル的になっています。

■ブータンの行動様式
・人生一度しかないんだから、楽しまなくちゃという快楽主義
・どうせ先のことはわからないと今を生きる刹那主義
・いざとなったら助け合えばいいという友人や家族との絆


■ブータン人の幸せ感
会話の中にこんな言葉出てくる。
「祈るほど強く願うことがそんな現世の個人的なことだったら、それがうまく行かなかった時、苦しいだろうね」
「幸せになろうと思ったらね、自分の幸せを願ってはいけないんだ。自分の幸せを探し出したら、どんどん、幸せから遠ざかってしまうよ。」
日本人は、祈りを捧げる時に、よく自分の幸せを願う、しかしブータンの人は、家族、友人あるいは、より良き来世を願うという。ブータンの人が幸福と感じる範囲は、日本人より広い。だから、自分の小さな不幸せにこだわることなく、大きな意味で家族がいるから幸せだと感じられるということだ。

最後に、P187にあるのだが、結局こういうことなんだろう。
ブータンの人々は、日本人と異なった価値観を持っている。
それは、宗教や自然環境、暮らしに深く根付いた物である。そしてその価値観は、時に、私たちがうらやましく思うブータンの人々の幸せを支えており、また時に、私たちには「よくない」と思えるブータンの行動様式の背景になっている。
つまり、幸福の国としての理想郷というだけでなく、日本と異なる現実がブータンにはあるということ。それでも、この違う価値観から学ぶことは多いという。

幸福の理想郷と考えていたブータンの生活がよくわかり、ブータンの幸福に対する新しい考え方に触れることができて、大変楽しく読めた本でした。


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posted by air_water at 18:26 | 京都 ☁ | Comment(3) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年04月12日

タイ 中進国の模索を読んで

『タイ 中進国の模索』

著者:末廣昭




今度タイに行くのでタイについて勉強しようと思い立ち購入した本です。タイについて書かれた本は、新書で数冊あったのですが、これが一番新しそうだったので購入しました。

経済の発展・衰退の仕方とか、結構日本と同じなのだなと思って興味深く読めました。

以下、歴史の流れに沿いながら、ざっくりとまとめたいと思います。基本は1988年以降から書かれています。経済発展しだした頃です。1987年以前を発展途上の時代とし、1988年以降アジア通貨危機の起こる1996年以前を中進国化の時代、1996年以降を選択の時代としています。

1988年以降、重化学工業とサービス業を経済政策の中心に据え順調に(?)発展してきたのですが、バブル的な経済発展もあり、1997年のアジア通貨危機にいたります。アジア通過危機に至った理由は、諸説あるみたいですが、著者が強調しているのは、3ヶ月や6ヶ月の期間で満期を迎える短期貸しに依存した経済成長が、金融不安に拍車をかけたと説明されています。

教訓は、タイのように後発工業国で経済規模の比較的小さい国が、外貨建ての短期資金に依存しながら経済成長を追求していった場合、通貨不安や金融不安は、一国レベルではもはや抑止できないということ

こうしたバブル的な要素も含んだ経済発展が進行する一方で、自殺者数やメンタルヘルス患者数も増加していったようです。消費社会の到来、少子高齢化も日本と同様に叫ばれるようになったみたいです。「微笑みの国」ではなく「微笑みを失った国」になったみたいです。

そのアジア通過危機を経て、国王が発信したのが「足るを知る経済」という哲学的な思想です。これまで経済発展を政治の中心に据えてきたがそんなに発展しなくてもいいじゃないという感じの思想です。公式な定義によると、@節度を守り、A道理をわきまえ、B外から襲ってくるリスクに抵抗できる自己免疫力を社会の内部につくることだそうです。

しかし後に再燃するこの思想も、2001年に発足するタックシン政権によって追いやられてしまいます。

タックシン政権は、2001年2月から5年8ヶ月続いた長期政権です。その政策は、タイを一企業として経済発展させるというものです。

デモクラシーと対比させてタクノクラシーと呼ばれる政策の特徴は、第一に、国家を企業と同一視し、政治運営に企業経営のやりかたをそっくり導入したこと。第二に、あらゆる国家機関や公務員に「ビジョン・ミッション・ゴール」を要求し、その意図や努力ではなくパフォーマンスによって評価しようとしたこと。第三に、都市と農村という二分法ではなく、都市部の大規模ビジネスと農村部の草の根経済の双方の振興を目論む両面作戦政策である。

すごく興味深いですね。

そして、2002年には5%の経済成長を達成します。その後も7%、6%と高成長率を維持します。

しかし、極端な権力の集中異常な蓄財親族・知人を優遇するネポティズムの横行などの批判や経済発展の陰りの影響で、クーデターが引き起こされる。タックシン政権に対する批判は大きいが、経済成長の結果からみても、一概に批判だけで終わらせるのは問題であると思います。

タックシン政権以後は、また「足を知る経済」という思想が復活します。しかし、依然として(2009年の本なのでそれ以降はわかりませんが・・・)経済は低迷しています。

これからタイが進む道は2つだとしています。国王の足を知る経済ともう一つは現代化の道です。

著者は、やんわりとではありますが、後者の現代化の道は避けられないと主張されています。僕も同意で、市場経済で発展している国があるとそこに富が集中してしまいます。一国でもそういう国がある限りが将棋倒しのように、現代化の道へ進まざるをいないような気がします。

こうやってタイの歴史を観てくると2009年以降の話がすごく気になります。

2009年7月発行の本なので、それ以降のタイの状況はネットで調べないといけないかなと思います。恐らく一番大きいのは2010年の秋から起こった大洪水だと思うのですが、大洪水の本なんて出しても日本では売れないんでしょうね。タイの洪水の本はありませんでした。3.11の震災の本はあふれんばかりにあるのですが、そういうものなのでしょう。関連して巻末のタイの年表を見ると、1995年9月にバンコクで記録的な洪水とあり、2006年5月にも北タイで大洪水とあります。洪水は日本の地震と同じように頻繁に発生しているようですが、今回の大洪水の防災対策はどうなってたのでしょうか?日本なら耐震構造の家とかありますが、その辺のところも気になります。

後、豆知識としては、タイには、曜日によって色があること。日曜日が赤、月曜日は黄色、火曜日はピンク、水曜日は緑、木曜日はオレンジ、金曜日は青、土曜日は紫だそうです。
ちなみに国王が月曜日に産まれたため、国王側の人は黄色のシャツを着てデモするみたいです。

また、面白かったのは、政治の主導権を誰が握るのかというところ。誰がとは個人ではなく、国王、軍人、民主的な政治家などです。特に軍人は、軍のトップ5が同期生で占められた時に強い軍主導の政治が行われたみたいで、結束力ってすごいんだなと感じました。

いろいろと見てきましたが、先日テレビで見た、タイにはニューハーフ用のトイレがあるとかの情報の方が話題になったりして・・・。

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posted by air_water at 07:26 | 京都 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年04月10日

インバスケット集中講義を読んで

インバスケット集中講義
著者:鳥原隆志




最近、矢継ぎ早に出版されてます。今回は、インバスケットの実際の研修を紹介するような本です。2月に研修会を実施した時の記憶が蘇ってきました。

僕が催した研修では、特に管理者の方々に受けてもらったわけではなく、これからリーダーになっていく可能性を秘めた予備群の人に対しての研修でした。

本書に出てくるような、活発な議論とまではいかなかったですが、鳥原先生の引き出しの広いお話によって、非常に有意義な会になったと思います。

本の内容は、講義形式で、それぞれ特徴のある参加者が発言をして、インバスケットで取り上げるビジネススキルを深堀していくという内容です。

ちなみに、インバスケットで取り上げるビジネススキルとは、優先順位、問題発見、問題分析、意志決定、などなどです。

話される内容は、僕らが受けた研修の内容と同じで、当時の研修会の映像が蘇ってきました。優先順位の付け方のところで、緊急度は時間軸、重要度は、影響度で考えると分かりやすいよ!など当時なるほどと思ったことの復習になりました。

研修の始まりは、我々が受けた研修と同じく、阪神淡路大震災の話から入られています。このインバスケットを説明する上において、すごく分かりやすい著者自身の実体験であるので、ここは普遍なんだなと思いました。鳥原先生の社会人としての原点なのかもしれないですね。

阪神淡路大震災の導入の話

講義の内容には触れませんが、左上に時間まで示してあって臨場感ある内容です。また先にも述べたように、本書に出てくる参加者の5名の方は、それぞれ立場の違うかたで、また考え方も異なるので、インバスケットスキルを考える上で、多角的な視点で考えることができます。うまい構成だと思いました。こんなに当事者意識のある人たちが異なる立場でバシバシと発言してくれたら、研修会はすごいことになるだろうなとも感じます。

いいなあと思ったところを2つほど紹介します。

リスクのある決断や判断こそリーダーの仕事であり、それを避けるのであればリーダーと名乗るべきではありません。
⇒昔、このデータとあのデータを取ってから判断するみたいに、誰がやっても同じ判断になるくらいまで情報集めしてから決めるならリーダーは要らないみたいなことを聞いたことがありますが、同じですね。ある一定のリスクを抱えつつも、先行して決断することに意義があるのですから。

これからもリーダーにはプレイングマネージャーとしての機能をもっと求められるでしょう。だからこそ、まず必要なのは、リーダー自身の作業の効率化です。
⇒確かに自分の仕事に無駄があったら、部下の仕事を手伝うことはできなくなりますね。まず上げるのは自分の生産性というのは、最もな話です。

僕は、こないだの研修の復習と、まだまだやれてないなというところの再確認になりましたが、鳥原先生の研修を受けたことがない人が、この本をどう思うのかが知りたいところですね。

また、もうすぐ次の本もでるらしいとのことで、それも楽しみです。

人を動かす人柄力が3倍になるインバスケット思考
入社2年目のインバスケット思考
インバスケット思考

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posted by air_water at 06:05 | 京都 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 思考法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年04月02日

なかづか日報を読んで

なかづか日報

著者:中司祉岐




A4 1枚でいまやるべきことに気づく日報の書き方が書いてあります。

以前、速読術セミナーに言ったときに、著者が紹介されてたり、受講生の中にもこの本持ってきてる人がいて、気になってた本です。

日報コンサルタントってのが新しくって、印象に残ってました。

っで、だいぶ日が経ってたのですが、今度チームの週報を日報にしようかという話が出たので、「フォーマット作ります」と言って、この本をお手本に作ることにしました

早速、土曜日に本屋さんに行って買ってきて、参考にして週報のフォーマット作りました。採用されるのでしょうか?

っで、本の中身は?というと、営業に向けて、あるいは小売店向けに書かれた本のようで、大企業は関係ないと書いてあります。ちょっと残念・・・、と思いつつ読み続けました。

著者は、日報を書く理由を、「やみくも」と「徒労」という言葉を用いて説明されています。日報を書かないのは、「やみくも」に仕事して、やった仕事は「徒労」に終わるといった感じでしょうか?本を読んでいると実感できます。

営業向けという意味では、大変具体例も分かりやすく、これやったら効果あがりそうとすごく実感できる本です。これをなんとか、自分の業務、技術開発に応用しなければなりません。

技術開発という間接業務で、日々の成果も数値かしづらいので、特に参考にしたのは、2章の行動と5章のモチベーションのところです。

ちなみに、その他の章は、
1章 数字
3章 お客様
4章 商品
です。

日々の行動の振り返りを重視して、その行動をより深く分かるために、目的が明確になるようなフォーマットにしました。今まで週報だったし、日報でA4 1枚となるとかなりのボリューム増です。日報に時間がかかって仕方ないとか、反論が予想されます。

いかにうまく説得できるかが勝負かもしれませんね・・・。

まあ、僕の日報はいいとして、日報コンサルという肩書きで書かれてますが、コンサルタントとしてもすごく効果的なことをやられているなと感じます
最近、よく耳にするのが、コンサルしてもらうけど、役に立たないということ。その重要なポイントの一つは、コンサルを受ける人自信が考えてないということ。その点、この日報コンサルは、自分で日報つけて、一緒に考えて、回答を見つけていくので、すごく良いやりかただと感じました

営業とか小売業とかやっている人は、ぜひ読むべきだと思います。



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