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2012年06月30日

人を動かす人になれ!を読んで

人を動かす人になれ!

著者:永守重信




日本電産の社長をされている方です。

成功の秘訣はハードワーキングです。苦労、努力こそが、後の成功を産むと言い切られています。

題名の通り、人を動かすにはどうしたらいいのかが綴られています。私もビジネス本を結構読んで来たので、どうあればいいのかの知識はだいぶ豊富になっています。やれているかどうかは別です。

著者のすごいところは、この昨今のビジネス書でいわれるようなことを信念をもって実行しているところです。ほめ方、しかり方、課題の与え方など参考になるところが多いです。

・叱った後は、3倍はアフターケアしろ!
・部下に興味を持つ。
・単なる人の話の受け売りではなく、いったん頭の中で租借した自分自身の言葉で、自分自身の考えをはっきりと主張


そこよりも興味を持ったのは、ハードワーキングの部分です。この労働時間削減と叫ばれる中、今もハードワーキングを続けている。考え方は単純です。あらゆる企業に与えられた時間は24時間である。内、ライバル会社が8時間働くのであれば、我々は16時間働く。そうすれば納期は半分になるし、お客さんを回る回数も倍になるということです。論理的です。

そして、これを元にした著者の教えは、
経営者には盆も正月もないというのが私の考えだ。
 ナポレオンの睡眠時間は一日三時間だったといわれているが、これくらいの犠牲と奉仕の精神がなければ経営者になるべきではないとも思う。
勝負を決めるのは、スピード50%、ハードワーク30%
・人を動かす秘訣は、麦踏みと同じ、自信をつけた者は踏みつけてさらにたくましくする
始業時間よりも5分、もう5分と少しでも早く出勤させるようにする
終業時間よりも5分、もう5分ときっちり仕事を終わらせて帰るようにすると、自主的に残業するようになる

なかなかハードです。これが気にせずやれるようになると強いかもしれません。

そんな著者の会社の三大精神は、次の通りです。

■三大精神
@情熱・熱意・執念
A知的ハードワーキング
Bすぐやる、必ずやる、出来るまでやる

■求められる人材
@野心のある努力家
Aプライドのある情熱家
Bやり抜くネアカ
C負けず嫌いの耐心家
D経営感性を持つ細心家

この条件のうち、一つでも持っているような人材は100人に1人くらいだそうです。その意味は、通常は@大きな野心をもっている人ほど努力をしない、Aプライドの高い人間ほど一つのことに情熱を燃やせない、B物事に執念を持って取り組む人間ほどオタク的な性格を持っている、C負けず嫌いな人ほどキレやすい、D経営感性に優れている人間ほど大雑把であるという風に、相反する特性だからです。野心家が努力をそれば鬼に金棒のように、これら相反する二つの特性をもっている人材が良いということです。

最後のかっこいいと思った言葉を紹介して終わります。
志に向かう一途な魂の燃焼こそ魅力の根幹である
 ※著者が好きな言葉だそうです。

最近の労働時間削減とかが叫ばれる中でのハードワーキングの主張です。そうは言っても、長時間労働しないように、段取り、効率良く行きたいと思います。


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posted by air_water at 08:54 | 京都 ☁ | Comment(2) | TrackBack(0) | 対人力 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月17日

古都を読んで

古都

著者:川端康成




今度の関西アプトプット勉強会の読書会の課題本だ・・・。文学書はこれまで全く興味がなかったのだが、これからは3ヶ月に一回、文学を取り入れるとの方針が打ち出された。

文学を読んだことがないので、どんな本なのか?と興味を持って読んだ。実は、物語はこれといった事件が起きるわけではなかった。これといった抑揚がない。

まだ、東野圭吾のミステリーの方が先を読みたいと思い、読後の爽快感もある。東野圭吾は先を読ませたいという作り方をしているからか、川端康成がそういう先を読ませたいという考えに捕らわれていないかは分からない。

では、何の為に川端康成はこの文章を書いたのか、何を伝えたかったのか?

京都の風景か?捨て子を育てる両親の愛か?職人の魂か?捨て子とそうでない子とのあまりにもかけ離れた双子の愛か、運命か?

いろいろ候補は挙がる。一つ一つ考えてみよう。

京都の風景は、観光地、祭りと結構詳しく書いてある。最近テレビで放映される2時間ドラマなんかでも、物語が繰り広げられる舞台の町の説明や観光名所を教えてくれる。文学には、情報誌がなかった時代の情報誌的な役割があったのだろうか?だとすれば、情報のあふれる現代では観光地、祭りの情報は必要のないものになってくる。しかし、川端康成という人を通した文章にはフィルターがかかる、川端康成の解釈が入る。人は川端康成の見た観光地が見たいのか?川端康成の表現力によって彩られる町に思いを馳せるのが好きなのか?

捨て子を育てる親子愛。主人公の千恵子は捨て子だ、しかし、それをみじんも感じさせない両親の愛が描かれている。無論、千恵子のほかに子供がいなかったこともあるのだろうが、本当に愛されて育ったのだと分かる。血縁関係のある普通の親子で描く親子愛よりも、その愛は引き立つのだと感じた。それは、川端康成の演出か?これを通して、親子愛というものを今一度考えてくれという願いが込められているのだろうか?

職人魂。この本には、対照的な二人の職人が登場する。すなわち、千恵子の父と西陣織の職人である。一人は芸術を愛しながらも、思うような創作ができず苦しむ者もう一人は、感性豊かで実直な成功しつつある職人である。一色触発の対立もある。この対比によって、職人とは何か?芸術家とはどういうものか?というのが伝わるようになっているのではないかと思う。成功と失敗片方のみを描くよりも、深く伝わる表現かもしれない。

双子の愛、冒頭に双子の出会いを思わせる木に咲く花の描写がある。だから、最も伝えたかったことの一つである可能性は高い。ある神社でであい、そのうり二つな容姿から、肉親であることに気づき、以来、自分を殺して相手を慈しむ暖かい行動のみが描かれている。あまりにもかけ離れた境遇でも、羨むあるいは嫌うという感情表現はない。こんな風に誰かのことを思い、行動できたらそれは幸せなんだろうなと感じる。貧しい家に生まれ、一方は捨てられ裕福な家庭に拾われ育てられる。その事件から、二人の人生はかけ離れたものとなっていく。このかけ離れた境遇を生きてきた者同士でも分かりあえる、慈しみあえるという姉妹愛のすばらしさを描いているのかもしれない。

学校でならった国語には正解がある。予め用意された解釈である。文学を自分で読む場合はその読み方は自由である。ここに挙げた解釈は私の勝手なもので、対比することで描く職人魂、姉妹愛なんかは、著者の思惑とは関係ないかもしれない。特に正解を求める必要もないが、川端康成がどういう思いで、この本を書いたのかは非常に気になるところだ。

取り上げたのは、京都ガイドブック、姉妹愛、職人魂、親子愛であるが、他にもいろんな見方があるのだろうと想像する。そういう解釈の違いを確かめあって、読み方の幅を広げるといろんな思考ができるのかもしれない。今度の読書会では、他の参加者がどこに引っかかって、どういう印象を受けて、どう解釈したのかを教えてもらいながら、勉強しようと思う

次の読書会は意外と楽しみだ。


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posted by air_water at 00:18 | 京都 ☔ | Comment(0) | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月15日

考えるとはどういうことかを読んで

考えるとはどういうことか

著者:外山滋比古




久々に思考法の本です。

最初に目次を示すと
第一章 平面思考から球面思考へ
第二章 触媒思考
第三章 選択の判断力
第四章 曖昧の美学
第五章 民族論理学
第六章 二次的創造
となっています。結構、思考欲をそそる題名です。球面思考って、触媒思考ってなんなの?と興味がわいてきます。

最初の方から説明します。まずは球面思考です。実は、第一章を読んだのですが、球面思考とは○○ですと明確には書かれていなかったです。読んでいく中で分かってきたのは、常識に捕らわれない思考といった感じでしょう。地球は丸いと分かった今でも、日常生活をする上では平面だと思って生活している。球面思考になっていないということ。そこから抜け出す思考をするには、第四人称という考え方がいいということです。少しいきなりですが、第四人称とは、より客観的になるということで、私でもなく、あなたでもなく、彼でもなく、つまり当事者ではない誰かになってその自称を眺めるような視点からの思考です。この視点から物事を見ると、常識に捕らわれない思考、つまり球面思考ができるというわけです。

次に触媒思考です。
はじめにの方でも触れられてますが、知識と自由な思考とは両立しにくいという考えが前提にあります。これまでは知識詰め込みの教育してたけど、経験って大事だよと伝えています。っで、触媒思考とは何かというと、知識と経験を結びつけるもので、それを人間の思考力としています。知識、経験、思考で新しい考えがでてくるということです。
最終的に合意だけど、「知識と自由な思考とは両立しにくい」は、僕の考えと異なっています。過去のブログ参照

次に選択の判断力です。人はなぜよく考えずに選択するのか?という副題がついています。政治の話で展開されています。民主主義が経済的に苦しくなっている原因は、有権者の判断力低下だとしています。判断力の低い有権者が多数を占めればまずい政策が行われるという話です。過去イギリスでは納税額が多い人や有識者には、2票を投じる権利があったなどの事例をだされているように、著者は、納税額と見識が比例関係にあると思われています。もっと考えて選択しないさいというのは分かるのだけど、納税額が低い私としては同意しかねる内容もありました。

第四章は、曖昧の美学です。ここは日本語養護の話です。最初に論理的な英語と曖昧な日本語という話がでてきます。っで、欧米の方は、日本語の曖昧さを否定します。著者は、言語の性質は文化的なりたちであると主張します。つまり、多人種がいるアメリカなどでは、論理的に分かりやすく伝える必要があった、しかし、日本のような島国では人種も日本人のみで、分かりやすく丁寧に多くを語る方が野暮だということで、主語もなくしてみたりといった形になったと、それは、外国の人からみれば、分かりづらい言語ではあるけれども、日本人同士で意志の疎通に困ることはなく、逆に、それは最小限度の表現で分かりあえる洗練された言語であると言えます。こういう論理展開は好きですね。
先日、私のブログに、日本語と英語についてのコメントを書いていただいたので、興味を持って読めました。
日本語に言語的性質の捕らえ方は同じなのですが、それに対する評価が肯定的か否定的かの違いです。どちらも聞いてるとなるほどと思うので、考え方で変わるものだなと感じました。

第五章と第六章は、疲れてきたのでこの辺にしておきます。
富永仲基の「加上の説」や、「創造を一次的と二次的に分ける」考え方などは興味深かったです。

久しぶりに思考法の本を読んだが、同意できないところもありました。自分の中に軸ができつつあるのか、固定概念が固まって新しい考えが受け入れられなくなっているのかわかりませんが、もっと柔軟に本に書いてあることを受け止めないといけないなと反省しました。
なにはともあれ思考法の本は面白いですね。



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posted by air_water at 23:35 | 京都 ☔ | Comment(2) | TrackBack(0) | 思考法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月14日

日本人へを読んで

日本人へ リーダー篇

著者:塩野七生




出張で新幹線に乗るときに、本を一冊買おうと思った。最近は、何でも読んでみようという感じではなく、本を選んでいる。っで、選ぶのはいいんだけどなかなか決めれなくて、新幹線の駅の本屋だから冊数も少ない。新幹線発車1時間前に着いたんだけど本選ぶのに40分かかった・・・。時間かけすぎだね・・・。

それで、選んだのがこの本、この本の著者は、昔、雑誌プレジデントにビジネス書特集みたいのがあって、好きな著者は誰ですか?で年収1500万以上の人のランキングの10位くらいに入っていた。指南役の成毛さんは、司馬遼太郎よりも1000倍視野が広いと、塩野さんを評されていた。そのころから興味があったので、塩野さんが書かれた『ローマ人の物語』も読みたい本の一つだった。

っで、本は違うけど、著者が塩野さんということで、これは読んでみなければと思って購入。

中身は、文藝春秋の連載を集めたものです。

視野は確かに広い、イタリアと日本を行き来しているのか、イタリアに住んでらっしゃるのかは分からないが世界情勢に詳しい方ということは分かった。

戦争、政治、歴史、文化、宗教の問題を取り上げ、それぞれに自分の考えを述べられている。ローマ史など深く勉強されていることもあり、塩野さんの考えの原点には、カエサルなどローマ史を彩った人々の教えが引用される。後、マキャベリも多い。後ろの略歴にはマキャベリの本も書かれているみたいだった。

日本人へというタイトルの通り、塩野さんの考えの多くは、日本人または日本の政治や政治家へ送ったメッセージといった感じだ。

本全体で何かを述べているわけではないので、私が興味を持ったところ、なるほどと思った言葉を数点紹介する。

■私利私欲に関して
P24あたり、成功するには継続が必要で、継続できるのは動機が自分のためであった場合だと教える。また他方で、p96あたり相手側のニーズを相手側の立場に立ってという考え方に対しても、人間は自分を白紙に戻すというのは難しいのだから、自分だったら何をしてもらいたいかと考えそれに忠実に行動するのが最も容易でしかも確実な方法と教えてくれる。

顧客ニーズをと叫ばれるなかで、自分を中心に考えるというやり方も一つのやり方だと思った。今の自分中心ではだめだという考えは、自分中心も深堀していないために起こっているのかもしれない。
著者も公益と私利私欲が一致すればいいのだと述べているとおり、よっぽどあくどい人でなければ自分中心に物事を考え展開していく方が実行性があるのかもしれない。

■心に残った言葉
・人間ならば誰にでも、現実のすべてが見えるわけではない。多くの人は、見たいと思う現実しかみていない。ユリウス・カエサル

・なぜか、危機の時代は、指導者が頻繁に変わる。首をすげ替えれば、危機も打開できるかと、人々は夢見るのであろうか。だがこれは、夢であって現実ではない。

・自己反省は、絶対に一人でなされねばならない。決断を下すのも孤独だが、反省もまた孤独な行為なのである。

・権力とは、拡散すると弱くなるという性質を持つ。

・最近、歴史認識という言葉ががばっこしていますが、これは要注意です。たとえば韓国人と日本人が同じ歴史認識を共有できるわけがありません。しかし、「歴史事実」は共有できる。アーカイブの意味と価値はまさにそこにあるのです。アジア歴史資料センターの所長の話

心に残った言葉の中で最も考えさせられたのは、自己反省は一人でやるです。最近、一人で考え決断というか自分の考えは構築しなければならないと思っているのですが、反省も自分一人でやらなければならないという言葉に、自分に新たな課題が与えられたような気がしました。
自ら決断し、自ら反省、一人でなんでも完結できるようにならないと一人前とは呼べないのでしょう。人生って難しいですね。

ローマ史の引用や人物像をいろいろみて、『ローマ人の物語』をもっと読みたくなったというところが大きい。



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posted by air_water at 05:59 | 京都 ☀ | Comment(2) | TrackBack(0) | 国家、日本人 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月09日

松下政経塾行った!

最近、お酒飲みすぎ!金、月、火、木と飲み会。しかも最近ものすごくお酒に弱くなった。もともと強い方ではなかったが、ビール3本(350×3)で次の日、昼くらいまで辛い・・・。深刻だ。
だから今週は、ほとんど本読んでない。京都―東京の往復でも・・・20ページくらいしか読めてない。ほんとにお酒ってあかんな〜。飲んでる時は楽しいんだけどね・・・。

ということで日記くらいしか更新することができないのだが、ネタはいろいろあったりもする。

今週水曜日に、松下政経塾を見学した。最近政経塾出身の政治家が幅をきかせて来たのでメディア批判を浴びたり、近々では中国大使館の一等書記官が松下政経塾に入っていいたなどありと注目されている。といろいろと言われているのだが、個人的には、松下幸之助さんが、どんな思いで塾を作ったのかなど興味があった。

政経塾到着後、最初は事務局次長より、政経塾の概要を聞いた。その中のビデオでは松下氏本人の言葉で、なぜ政経塾を作ったのかが説明されていた。

昨今の政治をみると日本の行く末が案じられると、政治をなんとかせねばならぬということで、よい政治とはいったいいかようなモノかというのを研究する組織として政治塾を立ち上げられた。
当時、政経塾にどういう期待をしていたのかというと、政経塾の「経」が経営を意味する通り、政治をマネジメントできる政治家を作るということであった。

これまでの政治の「低税、低福祉」や「高税、高福祉」ではなく、「低税、高福祉」を理念として持っていた。理想的には無税国家である。経営の概念を取り入れれば、低い税金でより高い福祉ができるはずということである。

その後の所長の話では、今はまだ経営のわかる政治家はまだ育っていないとのことであった。従って、総理大臣まで排出した今でも、設立当時の思いは成就していないという見方である。

その後、塾のカリキュラムや入塾資格などの説明を聞いた。塾の授業は、基本、自習自得であり、自分で学ぶことを決めなければならない。4年の内最初の2年は政治、経済、政治史など基礎的な学習をする。この2年は過去の蓄積もあり、ある程度のカリキュラムが用意されており、塾生とともに何を学ぶかを決めるとのことだ。残りの2年は、個々人が自分で考えた活動を実施する。それは地元で政治活動をするとか、海外で教職につくとか様々らしい。そして卒業時のフォーラム(卒論発表会みたいなやつ)は自分でコーディネイトしなければならない。例えば偉い政治家を呼ぶとか、会場をどこでするとか、etc、かなり自由度が高い。

そんな、塾生の選出基準であるが、「運」と「愛嬌」と「意見」の3つとのこと。それらを論文、面接、合宿などを通して確認していく。倍率は、設立当初から30〜40倍らしい。
選ぶ方も「運」というのは見極めが難しいらしく、外部の有識者も含めて選考しているとのこと。リーダーになる人は、人に好かれる愛嬌がないとだめで、また自分の意見を言える人でないといけない。このあたりを重んじている。

幸之助さんがまだ政経塾に携わっていた時の話もあった。ちなみに現総理の野田さんは松下政経塾の一期生で、直接幸之助さんの教えも受けたみたいだ。
幸之助さんは、教育のために、朝の給仕を塾生に頼む、例えば新聞、私は目が悪くなったので、新聞を読んでくれないかとお願いする。そして読む順番は塾生に任せる。任せられた塾生は困るが、朝4時半に起きて、新聞を読み、読む順番を決めて、幸之助さんに読んで聞かせる。それでは終わらず、幸之助さんは、次はその読んでくれた新聞の内容に対する塾生の意見を教えて欲しいとお願いする。そして塾生は意見を考える。決して命令はしないのだけど、お願いという形で、塾生を鍛えている。
教育者としてもすばらしいなと感じた。

そして塾生が給仕に行った時に、たまに幸之助さんは、目を赤らめて起きてらっしゃる時があったとのことだ。塾生がどうされたのですかと聞くと、日本の行く末のことを考えていると眠れなかったとおっしゃるのだそうだ。4,5人の塾生がこれに出くわしたらしいが、この現場を見た塾生には強烈な刺激になっただろうと想像する。ちなみに野田総理も4,5人の内の一人だということだった。

ほかにも、いろいろ面白いお話をきいたのだが、だいぶ長くなってきたのでこのへんでおしまいにする。
眠くなってきたし・・・、やっぱり平日から飲み会はつらいね・・・。





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posted by air_water at 00:47 | 京都 ☔ | Comment(2) | TrackBack(0) | 労働組合 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月07日

キムさんの話、サムスンとか

韓国人で韓国のことを研究しているキムさんという方のお話を聞く機会があった。韓国、日韓関係、特にサムスン、LGに詳しいということで、楽しみにしていた講演だった。

基本的立場は、サムスン批判であった。ちまたで言われているサムスンすごい、見習えという立場ではなく、サムスンの至らないところにクローズアップされていた。もちろん学ぶべき点もあるとのことだったが、話の9割は批判だった。

ソウル市の運営などに関しても批判され、興味深かったが、ここではサムスンに限った話を紹介する。

まず、サムスンの昨今の日本企業と大きく溝をあけた業績の最大要因は、ウォン安にあると説明された。もちろん地域専門家制度などの、マーケティング戦略などもあるが、最大要因はウォン安であるとのこと。

両替で簡単に説明すると4年前は、1万円で7万5千ウォンだったのが、現在1万円で14万ウォンであるつまり、ウォンは半値になっている。どういうことかというと韓国が製品を輸出した場合、同じような製品が日本製品の半値で売れるという価格競争力がついたということだ。
これは特に日本の技術力や生産性が悪いということとは関係ない。韓国政府のウォン安誘導の政策のおかげである。
ウォン安誘導は、公定歩合を3.5%まで引き下げることで行われた。また、韓国のGDPの18%をサムスンが占めているという事実もあるとおり、基本韓国自体が輸出中心の国である。そのため、ウォン安誘導はすばらしい効果があった。そしてまだ3.5%も余裕を残している。

国策として価格競争力が倍になっているという事実はかなり大きい。

その他の批判は、すぐにペイできる商業技術には投資するが、基礎研究は脆弱であることから革新的な技術はまだないとのこと。
ただLGの製品を例にとって、マーケティング力はあると説明されていた。たとえば、インド向け鍵付きの冷蔵庫、インドネシア向け、定期的に殺虫剤が噴霧されるエアコンなど、地域のニーズにマッチして売れる製品開発は進んでいるとのこと。

創業者のイ・ビョンチョル氏の遺産を巡る骨肉の争いがなされていることや、労働組合がないことによる弊害、たとえばストレス自殺の現状やある半導体工場で発ガン性物質が使われていて、発覚するまでに白血病患者が多発したにも関わらず操業が続けられていたこと。
ほかには、サムスンに納入する部品メーカはウォン安の影響で高い材料を購入しているにも関わらず部品に価格転嫁できていないことなどを説明された。

という悪い点はあるにせよ、依然として日本メーカが大敗していることにはかわりない。確かにキム氏が説明されるように、ウォン安政策による2倍の価格競争力は一企業でどうにかできるレベルではない。国を巻き込んだ対抗策が必要である。法人税を安くするというレベルでは解決するようには思えない。なんとかしてウォン安、円高を止める必要がありそうだ。しかし、頭の悪い僕にはどういう政策をすればいいのかはわからないところがもどかしい。


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posted by air_water at 06:11 | 京都 ☁ | Comment(2) | TrackBack(0) | 労働組合 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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