著者:西多昌規
副題は、脳科学が教えるベストな感情コントロール法です。
先日上司との面談で、器が大きい人間になりなさいとアドバイスを受け、単純な僕は、器という名前がついた本を探しに行って読んだ。
Facebookで、速読の先生から、「 器を大きくするのに「器」について分かりやすく書かれた本を読んでもだめでしょ。」というご指摘を受けた。
確かに・・・、と思いつつも、ほぼ読み終えてしまってたので、頂いたアドバイスは、次回どういう本を読むかの指針にしようと思ってます。
さて、この本は、確かにというか、僕が描いているような「器」的なイメージではなく、どちらかというと、うつ病になるかならないかの瀬戸際に関する「器」というイメージでした。人間の精神状態のことなので基本的には同じことかもしれませんが、取り扱ってる例が、イメージしてたのとは異なってました。
たぶん僕に必要なのは、にじみ出てくる寛容さとかそう言ったものだと薄らと考えている。そしてそれが簡単には手に入れられなさそうということも分かる。
だって、かなり未熟だから・・・、言いたいことは言いたいだけいうし、相手の立場を推し量らないし・・・。ダメなところがいっぱいだ。そして、そう分かっている部分でもなかなか修正できない・・・。コントロールできてないよね。
ただ、約一年前くらいにメンタルヘルス関連について、取り組んでたので内容的には、昔勉強した内容もあり、面白く読めた。
読み方が間違っているかもしれないが、ザックリ言うと、器の大きさは、脳の処理能力の大きさである。そして、脳の処理能力を高めることと、脳の処理容量を大きくしよう。加えて自分の脳を客観的に見ることで、「器」は大きくなるんだ、という感じです。
器の大きさと脳の処理能力の関係は、例えば、仕事でいっぱいいっぱいの時は、人からのちょっとした批判に向きになって反論したりすることです。つまり余裕がない時は、怒りの感情が表に出やすいということです。
例えば、大小様々な仕事がたくさんあるときでも、脳の処理能力を高める、あるいは可視化するためにも、仕事を書き出し優先順位をつけて一つ一つこなしていくようにすると、仕事も進むし、「器」も大きくなるということだ。
なんだか、科学的な知識に基づいて言われると、(「器」の場合は、もっと深遠な雰囲気があるので)逆にそんな簡単でいいのかと反発してしまいそうだが、確かに心のゆとりは重要な気がします。
やっぱり仕事に関してもポイントを抑えてテキパキこなす、余裕があれば他の人の手伝いもするといったようなことができるようになるのも答えの一つなのかもしれません。
後、P29の「どういう状況で自分が爆発して、怒りに負けてしまったかを記憶することは、意味のあることです。」というのもいい方法だと思いました。
同じくP29に「年を取ると人間が丸くなるといいますがエピソード記憶の積み重ねから脳が学習して、結果的に円熟した人格が形成されるということだと思います。」とあるように、どういう時に自分が怒るのかを把握して、その怒ったことが結果的に良くない方向にいったということを記憶していれば、打算的な僕は、予測からの自己抑制が働き、見かけ上大きい器を持っているように見えるでしょう。いかん、ちょっと悪魔の声が聞こえてきた。
その他にも面白いところはあったのですが、長くなってきたのでこのへんで、どんな内容かを伺わせるキーワードだけ羅列します。
ドーパミン、ノルアドレナリン、タイムプレッシャー、ニコチン、アルツハイマー、アセチルコリン、セロトニン、メラトニン、SSRI、SNRI、トリプトファン、睡眠、ワーキングメモリ、メランコリー親和性、自己愛性パーソナリティ障害、リフレーミング、観衆効果、瞑想。
この本のイメージがわくのではないかと・・・、カタカナばっかりですが、分かりやすい本です。
ちょっぴり難しい内容からの最終的なアドバイスは、毎日ゆっくり睡眠取りましょう!!とかですので。
ではでは
にほんブログ村
ランキングサイトに参加しています!!
クリックして頂けるとありがたいです!!