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2011年09月19日

新しい労働社会を読んで

新しい労働社会

著者:濱口桂一郎




速読術の事前ワークとして岩波新書を3回読みましょうという
のをやっている。

ちなみに岩波新書を読むのは初めてだ。

しかし、超難解であった。

読む本を間違えたかもと思った。

はじめにでは、「日本の労働社会全体をうまく機能させるため
・・現実的で斬新的な改革の方向を占めそう・・」とあるの
ですが、著者の主張自体がつかめてないような気がする。

ただ、日本の労働社会の説明としては、なるほどと思うところ
が多く、役にたった本だった。


・日本型労働社会のありよう「職務のない雇用契約
日本企業では、営業、経理、などの職務に就職するのではなく
企業自体に就職している。

企業自体に就職しているため、企業内での職種転換もある。
しかし、特定の職種で自己を高めるというわけではないので、
転職については不利になる。
もちろん、例外はあるが、日本の労働制度全体としてはそう
いうことになる。

この企業自体に就職しているという性質から、労働者は、企業の
中のすべての労働に従事する義務があるし、使用者はそれを要求
する権利を持ちます。

逆に、ある特定の職種がなくなったとしても、職種転換が可能で
あるため、別の職務に移動させて雇用契約を維持することができ
ます。これが、長期雇用制度(終身雇用制度)を担保
しています。

日本以外の社会では、職務雇用ですので、同一労働同一賃金です。
欧米では、労働組合も産業別であったりします。

しかし、日本は職務に就職しているのではなく、企業に就職して
いますので、職務に基づいて賃金を決めることは困難です。
日本企業に同一労働同一賃金を持ち込もうとすると、労働者は
賃金の高い職務につきたがります。企業にとっては必要な人事
配置や人事異動ができなくなります。

こうなってくると賃金は職務と切り離して決めることになる。
その際、最も多く用いられるのが、年功賃金制度です。
もっとも、年功をベースとしながら、人事査定で差をつける仕組み
がほとんどですが、

この年功賃金制度と長期雇用制度下で、どのように人材が流動
するのかというと、「新卒学卒者定期採用制度と退職における
定年制」です。

ここまででは、日本型労働社会として、欧米とは異なる制度では
あるとしても成り立っていたのだと思います。

ここで問題となってきたのが、不況です。
景気が悪くなっても、日本の労働社会では簡単には解雇できません
ので、新卒の採用枠絞る
ということになります。

そうやって、出てきたのが、非正規労働者となるわけです。
社会全体として問題とみなされ出したのは、ワーキングプアという
言葉が出てきたころです。

その前は、非正規労働者とは、主婦のパートや学生のバイト、
新しい生き方としてのフリーターといったものでした。
この場合、主婦や学生といったアイデンティティの方が重要な
ため、正社員との格差は問題にならなかった
のです。

しかし、新卒採用枠が絞られ非正規労働者とならざるを得なくなった
状況
正社員の雇用維持のために、先に非正規労働者を雇い止めると
いったことが規範化された状況
では、大きな問題として取り上げられ
るようになりました。いまや労働人口の3分の1は非正規労働者です。

ここでおおきな違いは、非正規労働者が職務に就職しているという
点で、正社員の企業に就職しているというのと違うところです。

正社員は、企業に就職していますので、いわば企業に忠誠を誓っている
といってもいいです。その分年功賃金制度で賃金が上がっていきます。
正社員に課される重責から、長時間労働が起こるなどの負の面も
ありますが、ほとんどの教育がOJTでまかなわれている日本労働社会
では、賃金の上昇、教育の充実といった面で、非正規社員との
格差が生まれている
と思います。

その他いろいろな問題点を指摘されていますが、これをどう解決する
のかという話になってきます。

長くなってきたので次回にします。

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posted by air_water at 10:10 | 京都 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 労働組合 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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