スポンサードリンク

2012年12月30日

ヒーローを待っていても世界は変わらないを読んで

『ヒーローを待っていても世界は変わらない』

著者:湯浅誠




民主主義を考える本です。

題名が著者の考えを表しています。
要点だけ言うと、橋下さんみたいなヒーローを待っていてもダメだ。一人ひとりが、自分の頭で考え、やれることをやっていこう!そうじゃないと民主主義なんて制度はなりたたない。こんな感じです。

最初の方は、民主主義について、著者が外から内から政治を経験し、理解してきたことを丁寧にん説明されています。すなわち、民主主義というものは、非常に面倒くさく疲れるシステムであるということ。僕も最近思うけど、人間て、生きてきた環境ですごく意見って異なるんだ。ちょっと前までは、メリットデメリット法とかで、ある課題に対する利点と欠点を見える化しながら意見を出し合えば、当然一つの結論に達するはずだ!なんて思ってたけど、どうもそうはならないみたいだ。もちろん、メリット・デメリット法で見える化するのは、お互いの理解を深めるのに非常に効果的な面もあります。

討論形式の番組によく呼ばれる著者も下記のように説明している。
 私の反対側には、私と相容れない意見を持っている方が座ります。その方たちは極めて真剣に、私と真っ向対立する意見を述べてこられる。反論を試みつつも、私は何度も「この人は人生何十年を生きてきて、その実感からこうした意見に達している」という重みと、その意見の堅さを感じてきました。
 私にも、生活に苦しんできた人たちとずっと接してくる中で形成された譲れない意見があるが、この人にも譲れない意見があり、世の中とはこうした相互に対立する意見を持つ人たちで構成されていると、しみじみと実感しました。


こういう譲れない意見を持った人たちがいる中で、民主主義というシステムは非常に調整に苦労する面倒なシステムになっています。

著者は、まず何よりも、民主主義というのは恐ろしく面倒くさくて、うんざりするシステムだということを、みんなが認識する必要があると思います。「民主主義がすばらしい」なんて、とてもじゃないが、軽々しくは言えません。とまで言われています。

著者は、ヒーローを待って、ヒーローに頼るのではなく、自分たち一人一人が、考える、決める人になって実行しようといいます。橋下さんのように実行力のある人に頼るだけでは、実際に描いた未来とは異なる方向に行く可能性もありますよとおっしゃられています。

実際問題としては、仕事や介護でいっぱいいっぱいという人は考える暇がない。じっくり考える時間を必要とする民主主義において、恐らく大半の人が、考える余裕がないのです。これも民主主義の課題です。

そんな中でも、我々がどうやって行けばいいのかを具体的な事例として挙げられています。


介護システムや保育システムが充実しないと何もできないと言わずに
共同保育のサークルを作ったらどうでしょう?
・生活上どんな困り事があるかを聞く集いを開くのもいい。
 etc
などなど、身近な問題から取り組むことが重要なのだと主張されています。

最後は、こんな言葉で締められています。
ヒーローを待っていても、世界は変わらない。誰かを悪者に仕立て上げるだけでは、世界は良くならない。ヒーローは私たち。なぜなら私たちが主権者だから。私たちにできることはたくさんあります。それをやりましょう。その積み重ねだけが、社会を豊かにします。

言ってることを実際に行動に移して来られた人の言葉だから重みがありますし、実際この複雑化した社会の中で、一人ひとりが少しずつ課題を解決していくというのが正しい解決策のような気がします。ボタン一つで問題解決みたいな解決策はないのでしょう。




にほんブログ村 本ブログ ビジネス書へ にほんブログ村
ランキングサイトに参加しています!!
クリックして頂けるとありがたいです!!

posted by air_water at 15:40 | 京都 ☔ | Comment(2) | TrackBack(0) | 政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは。

>一人ひとりが、自分の頭で考え、やれることをやっていこう!そうじゃないと民主主義なんて制度はなりたたない。
これ、最近ものすごく感じてます私。

意見の対立で、少数派になっちゃうと、人格否定くらっちゃうときありますよね。
まぁ、多数決なんでいわれるのは良いんですけど、多数派の意見が「みんな言ってるし……」だったりすると憤りが湧いていますよね(笑)

こっちはちゃんと理論立てて説明しようと試みているんだから、そっちも理論展開してくれよ、と。

「キック・アス」という映画に「ヒーローは実在しないけど、悪役は違う。パリス・ヒルトンの真似をする女性はいるのに、なぜマスクをして他人を助けないんだ?」というようなセリフが出てきてました。
そこまでする必要があるのか分かりませんが、少なくとも良くなろうという気持ちを失っちゃいけませんよね。
Posted by ハマの三文芝居 at 2012年12月31日 02:02
ハマの三文芝居さんこんにちは!
お久しぶりです。

1980年代に書かれた第三の波にすら、政治は決めることが多くなりすぎた云々の話が出てきます。民主主義では成り立たなくなってきてる部分があるんでしょう。

確かに、「皆言ってるし」が根拠だとがっかりしますね・・。

キック・アス、誰でも子供の頃はヒーローにあこがれを感じてたのではないかと思うけど、大人になると忘れちゃいますね・・・、それじゃだめなんでしょうね。マスクをかぶらなくてもいいけど、勇気を出す必要はありそうです。

Posted by 管理人です。 at 2012年12月31日 15:15
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。