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2013年04月22日

『知性について』を読んで

『知性について』

著者:ショウペンハウエル




『読書について』に引き続き読みました。しかし、『読書について』よりもかなり理解するのが難しい。このギャップはなんだろう・・・。文章は分かりやすく書かなければならないと、『読書について』で言ってたのに・・・、分かりづらいじゃないか!!と愚痴を言いたくなるけど、がんばってなんとか読み終わった。180ページくらいしかないんだけど・・・、かなりの時間を要した。

5章に分かれてて、
@哲学とその方法について
A論理学と弁証法の余論
B知性について
C物自体と現象との対立についての23の考察
D汎神論について
となってます。

@は哲学の正しいやり方が書いてあります。
まず哲学者はすべてを普遍的に把握しようと努めなければなりません。
また哲学者は、心に加わるいかなる問いをも率直に問い直す勇気を持たなければなりません
さらに、自明の理と思われるすべてのことを、改めてはっきりと意識しそれを問題とつかみ直さなければなりません

これらを念頭に置いて、事物の客観的な把握から発して、首尾一貫して論を展開し世界を築いていきます
こうすることが重要だし、またこれによって自ら発見したことには大きな価値があります。例えそれが、さらに大きな視点で捉えると物事の一側面しか見ていなかったとしてもです。

Aでは証明の方法が書かれています。
まず、証明とは、すでに確定された確かな第一命題から、もう一つの同様に確かな命題をー第二の前提としてー援用しつつ、主張命題を論理的に導き出すことです。
この場合の第一命題とは、学問の根本真理のようなものです。

その後、討論方法を説明しています。
討論の道筋をいくとおりかに分けて説明しています。

最後の方では討論における卑怯な手段も紹介しています。
たとえば「拡張解釈」論敵の主張を限度以上に押し広げ、拡張したテーゼに反論する・・・。
他にも「方向転換」論破されそうになると、論点変更によって議論を別の対象にそらせ、敗北を防ごうとするものです。これはもっとも愛用されているようです。
こういうやり方をしないようにしましょう!というか、こういうやり方で討論を行っている人たちを非難している感じです。

Bの知性については、知性が何であって、その知性をどう使うべきかということが書いてあります。あんまり理解できてない気がしますが・・・。

知性は感受性というもので、物ではりません。根源的な物(物自体)に従属するものです。(本文中には意志に従属すると書いてあります。意志と物自体は同列に位置するもののような気がします。意志を本能と置き換えるとうまく理解できてそうな気もしました・・・?)この感受性としての知性を高める為には、新しい思想や思索にふれる必要があり、これらを理解し、あるいは紬だし、知性の認識の幅を広げ、世界を鮮明に捉えることが重要です。
そして、知性には根源的な物(物自体)を認識する能力はなく、表面しか捉えることができないので、認識可能な範囲で、世界を根底から理解するという態度が正しい態度だと主張します。

我ながら何言っているのか分からないですね・・・。

人間には感受性のような認識装置が備わっていますから、世界を認識することができます。しかし、それはその人の世界であって、他の人の認識する世界とは異なっていそうです。
従って、それぞれの認識を出し合って平均したものが、根源的なもの(物自体)に一番近かろうという気がします。
しかし、それは根源的な(物自体)ではない。誰もが自分の感受性を使って見ているのは根源的な物(物自体)の表面だけだからです。
だから物自体を完全に認識することはできないということだと思います。


ただ、その中でも、その感受性を極限まで高め、認識力を充実させることは重要で、その極限まで高まった認識力を持つ人を天才と言います。それは生まれつきなのかどうかは良く分かれません。


最後のC、Dは、特にDは本論とだいぶ関係ないような気がしたので割愛します。
Cで重要なのは、最後の「協同作業をすると哲学も他の学問も進歩するのではないか?」との問いかけです。たとえば優秀な哲学者100人が集まって、それぞれが認識するところの世界を言葉等を通じて共有し合えばより、真理(物自体)に近づくことができるのではないかということだと思います。それは物自体と同一Aはならないのですが、随分近づいていくのではないかと思えます。

薄い本だけど、二週間もずっと楽しめました!!

昔は、本をたくさん読むことにこだわってたところもあったけど、同じ本を繰り返し読んで、書き込みしたり、ノートにまとめて見返したりとするのも結構楽しいですね。


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posted by air_water at 23:29 | 京都 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 哲学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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