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2013年10月07日

『偶然のチカラ』を読んで

『偶然のチカラ』を読んで

著者:植島啓司




久しぶりにブログを書きます。
仕事、研修、読書以外の趣味で忙しく、本もあまり読んでないという日々が続いてました。
まあ、まだ忙しさがなくなったわけではないのですが・・・。

と、そんな話はどうでもよくて・・・、

著者は、僕が良く行く読書会へも何度かいらっしゃってる方です。僕は京都の読書会にしか参加してないので実際にお会いしたことはないのですが、主催者が人間的に素晴らしいと評価されてるので、植島さんの本が読んでみたくなり、本屋で購入。後で調べるとたくさん本かかれてるので次にどれ読むかで迷いそう。

さて、本書ですが、偶然の仕組みについて書かれています。
偶然の仕組みを理解して、人生を楽しくしようよ!というのが主題だと思ってます。

その偶然の仕組みについて言及する前に、著者の知識の幅の広さにビックリです。
統計学、占星術、宗教、ギャンブル、事例が知らないことばかりです。
ギャンブルの勝ち方(?)まで指南してくれます。

一番印象的だったのはベイズの定理で、事例で紹介されてたのはテレビ番組。
3つのドアのうち一つに当たり(車)があるというもので、A,B,Cの内Bに車があります。
挑戦者がAを選んだ後で、司会者がCのドアを開けて、「さあ、選択を変更しますか?」と問います。
もちろん車はBにあるので選択を変更しなければはずれです。
ここで面白いのはIQ230の天才マリリンさんが、「変更するのが正しい」と指摘するところ。
司会者がCのドアを開けてないことを確認した後の確率を計算するとA=1/3、B=2/3となるのです。僕ぐらいの人が自然に考えるとAかBかの2択で確率はどちらも1/2に思えます。不思議な話ですが、ベイズの定理で解くと確かにA=1/3、B=2/3となり、実験的にも証明されている事実です。
言葉だけで説明すると次のようになります。まず、最初のA,B,Cの3択の場合は、外れる確率の方が高い。つまり外れる確率の高い時に選んだAは外れる確率が高い選択肢であるということ。そして、司会者がCを開けてAとBの2択になった場合は、最初に選んだAは外れる確率が高い中選んだ選択肢であることを踏まえ、Bを選択するのが一番確率が高いということである。
分かりそうで分からない、そんな感じですが、実験的にも検証できているという事実であるというところが非常に面白い。

って、話が横道にそれましたが、主題は偶然についてです。

著者は偶然を人間の認識の問題と位置づけます。
思い描いて欲しいのは正規分布、正規分布の端の方が、偶然ということになります。

例えば飛行機に乗ってて、「無事着陸する」あるいは「機内サービスが出る」というのが正規分布の頂点のところの事象になるのではないかと思います。これは偶然とは呼びません。また、考えたくはないですが「飛行機が故障する」や「墜落する」あるいは「1000万人目の乗客ですと言われて、料金がタダになる」というのが正規分布の端の方になると思います。
つまり、今まで自分が経験してきたことから得るに至った認識から起こるはずないと思われるようなことが偶然となるわけです。

さらに著者は「無人島で偶然はあるのか?」という問で、確率分布を思い描けないような時は偶然は起こらないと言われます。つまり無人島なんかに居るような時には、比較対象となるサンプルが少ないために正規分布のような確率分布は思い描くことができないため、何が頻度が高く、何が頻度が低いのかが分からない。すなわち起こった事象が、稀な偶然なのかどうかも想起できないということです。

そしてこの偶然の仕組を理解した上で、いかに幸福に生きるかという方向に進んでいきます。

正規分布の左側の方を例えば不運として、右側を幸運とした場合を考える。つまりとんでもない不運は左端の方で、とんでもない幸運は右端となる。
そして幸福かどうかという問題は、この確率分布のどの位置までを幸運と捉えるかの認識の問題となる。つまり、先の例で説明すると、「無事着陸する」あるいは「機内サービスが出る」という普通の事柄を「なんて素晴らしいんだ」と幸福に感じれるひとは、幸福度が高いと言える。
逆に正規分布の大部分を不幸と捉える人は、幸福度が低いと言える。

幸福の国と呼ばれるブータン関係の本で読んだ「現状に満足する、ありがたいと思うこと」が幸福度を高める秘訣という話とも合致するようなきがする。
ブータンの国の人達から言わせると、現状に満足せずに上を上をと目指している日本人はしんどくないですか?ということであった。
正規分布の右側、例えば企業に成功し大金持ちになったような人を目指して生活していると正規分布の大部分が不幸に思えて、些細な喜びを感じれなくなる。それは不幸なのではないか?ということだ。

自分としては、この現状に満足するという考え方はある意味、納得感があり、目指すところのような気もするが、一方で、現状に満足したら人間的成長を止めてしまうとも思っているので、今のところどちらがいいかは決めかねているといったところだ。両立できたらいいのにね!?

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posted by air_water at 22:20 | 京都 ☁ | Comment(2) | TrackBack(0) | 面白い | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは。。。

マジで、堤さんのファンです。。。
ワザワザ、同じ本を買って読みました!
というか、偶然図書館で借りてよんだら気に入って、購入した本です。

読む人が違えば、どんな感じで受け止めているのかが、面白いですよね。。。

頑張って、ブログ続けて下さいね!
。。。へば、また(*^。^*)V
Posted by yoshi at 2014年02月15日 13:07
どうも、お久しぶりです。
やっと、先週の木曜日に研修が終わって、忙しさに一段落しそうな感じで・・・、多少ブログも書いていこうかと思っています。

ファンだなんて・・・、うれしい!

でも、ほんとに本って読み手によって全然受け止め方って違いますよね。
その人が生きてきた歴史や、今感心のあることなどに起因するんだろうけど、びっくりするくらい受け止め方が違うことがあります。

以前に「芸術企業論」って本を読書会でやった時は、ビジネス的に読む人と芸術的に読む人と真っ二つに意見が、というよりも話す内容が分かれてました。

人の考え方を聴くっていうのもすごく勉強になります!!

ではでは!

Posted by 管理人です。 at 2014年02月23日 21:11
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