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2013年03月19日

経済学入門ーミクロ編ーを読んで

経済学入門ーミクロ編ー

著者:ティモシー・テイラー




分かり易い事例を用いて、経済学の用語や枠組みを説明している本です。最初の方で、経済学・経済学者養護や、経済学者はすごい的な発言のところだけ論調が好きになれませんでしたが、ミクロ経済の内容が多少分かって良かったです。

好きになれなかった点は最後に書くとして、最初の方に経済学を考える上において頭においておいた方が良い問いが3つあるとしています。

@何を社会は生み出すべきか?
Aどうやってそれを生み出すのか?
B生み出されたものを誰が消費するのか?

この本を読んでなるほどと思ったのは
・弾力性
・負の外部性と正の外部性
の2つです。

需要の弾力性は、(需要量の変化率)÷(価格の変化率)で表されます。価格を変えたときに需要がどのくらい変わるのか?という指標です。簡単な例でいうとたばこは常習性が強いので価格を大きく変えても需要量はそんなに減らない。だからたばこは弾力性が小さいとなる逆にオレンジジュースとかは価格が上がると別の例えばアップルジュースで代用できるので需要量は大きく減ります。従って弾力性が大きい。こういうのを調査するために使えます。
変化率を使えば、世界中のあらゆる商品が比較できるので便利だそうです。併せて絶対値も見逃さないようにしなければならないですが、この考え方は知れてよかった。

もう一つは負の外部性と正の外部性です。外部性とは、ある経済行為によって、直接の売り手と買い手以外の誰かが影響を受けることです。外部性には正と負があり、簡単なたとえでは「環境破壊」と「事業化できなかった発明」です。「環境破壊」は破壊や汚染を考慮しなければコストをやすくできますが、地域住民が影響を受けます。「事業家できなかった発明」は、事業の収益には反映されませんが、他の誰かが恩恵を受けることになります。この考え方も面白い考え方で知れて良かった。

後は、「機会費用」、「割引現在価値」、「国際的なカルテルは誰が裁くのか?」「魚を与えるか、釣りを教えるか?」など面白いところがありました。

<論調が好きになれなかった点>

・経済学は特定の答えを提示するものではなく、答えを導き出すための思考の枠組みを与えてくれるものなのです。
・経済学は未来を予測する技術ではありません。それなのに世間の人たちは、経済学者が景気の後退や回復を予言すべきだと考えています。(P.24)
・経済学は特定の政党を後押しするようなものではありません。経済学とは、そうした問題を考えるための思考の枠組みを提供するものなのです。(P.25)

なんで、「思考の枠組みを提供」と「政策を提示」の間に一線を画することを明示しなくちゃいけなかったのかな?経済学の目的はなんなんだろう。

・経済学者はもっと広い視野でものごとを考えます。
・経済学者はあらゆる策のコストを検討し、トレードオフを考慮に入れます。ところが、政治家は人々の目からコストを隠そうとします。(P.71)

すっごく主観的な感じがしてこの論調が好きになれませんでした。
全体的に、ためになったからいいか・・・。


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2013年02月09日

辛坊訓を読んで

辛坊訓

著者:辛坊治郎




たかじんのそこまで言って委員会の司会をされている方の本です。そういえば、最近、そこまで言って委員会見ないことが多いな、まずい状況だ。

この本は、副題の「日々のニュースは教訓の宝庫」というように、最近のニュースを辛坊さん流の語り口で分かりやすく伝え、そこから教訓らしきものを導き出しています。
※雑誌「FLASH」の内容と一部書き下ろしで構成されているようです。

非常に、ざっくばらんな語り口で、居酒屋で辛坊さんと話しているような感じですね。

7PART仕立てで、
@竹島奪還、尖閣問題解決の妙案
A橋下徹は救世主か、破壊の王か?
B生活保護費が防衛費を抜く日
C政治がアホだと国が沈む
D国家破産の足音が聞こえる
Eこの国の病根をえぐる!
F海外の”暴風雨”がニッポンを襲う

といった内容です。

領土問題や経済の話が分かりやすく解説されています。

PART毎にいろんなトピックスがあり、非常に話題は多岐に渡るため、まとめて一言みたいなことは難しいので、とりあえず教訓として心に留めておきたいことや、共感したこと、覚えておきたいことをまとめようと思います。

■教訓
・選挙に受かりたいからと政党を鞍替えする議員に対して、最初は優遇されるが、将来的には不遇になるという話で、次のような話をされています。
「よく覚えておいてください。男はいったん決断したら、基本的に変えちゃ駄目です。変えていい場合は、その判断を変えたときに起きる最悪なケースと、その判断を継続したときに起きる最悪の事態を比較して、前者のほうが圧倒的にマシだと思えるときだけ」
やっぱり、一時的に良くなっても、こいつは信用できないという思いを払拭するのは相当大変だそうです。

・政治家の口は災いのもとといった話で、次の教訓を言われています。
口から出す前に、脳内で1回言葉を回せ
その言葉を言った時にどのような結果を招くかを考えるのは重要で、心がけているつもりですが、たまに忘れて口が滑るので、もう一度思い返さないといけないですね。

・日本人って人前で話すのって苦手だよねって話で、次のようなことを言われています。
大切なのは目の前の人に思いを伝えるという強い意志を持つことです。」
本当に考えて、自分はこう考えるんだという思いを伝える時って、言葉が下手でも、何回言い直しても、伝わるよね!・・・と思う。やっぱり伝えたいことを素直にまとめて、伝えるのがいいような気がする。


■覚えておきたいこと
辛坊さんが、選挙に立候補したら、「ああ、ついに辛抱は命を投げ出しても世のため人のために尽くす覚悟を固めたんだな」と思って下さって結構です。

「日本政府は破綻しない」と言っている人は、過去に「日本の原発はソ連とは違う」「日本の年金は破綻しない」と言っていた人たちと見事にオーバーラップします。おそらくこれは心理学の研究材料になると思います。
確かに、その心理深く知りたいと思います。

・クローン技術とiPS細胞の違い
クローン技術は、遺伝情報の詰まった核を取り出して、その核をほかの受精卵に入れて成長させる技術のため、生まれてくるかもしれなかった受精卵の核を入れ替えるため倫理問題が発生します。これを発展させたのがES細胞
iPS細胞は、たとえば皮膚の細胞そのものを、どんなものにも変化する細胞に「初期化」する技術。クローン細胞のようにほかの”命”を犠牲にするようなことがないため、倫理問題がない。
たとえば、網膜なんかを自分の皮膚の細胞なんかから作れちゃう。横浜市大では、iPS細胞を応用し、肝臓を作ることに成功したらしい。
医学の進歩ってすごい。ガンなんかも怖くなくなりそうですね。

■共感したとこ
・喫煙者排除などところで、少数意見を排除する傾向に鑑み、「あんまり世の中が建前ばかりで、常識的に存在していた程度を失ってるような気がするんです。」
・生レバーの問題で、将来、生レバー由来の食中毒が起きたときに、構成労働省の役人たちが責任を問われるのが嫌だから、とりあえず絶対安心な「全面禁止」にしてしまったという事象から、世論とマスコミの責任に言及し、「自己責任の部分を棚に上げて、行政をたたくのは考え直した方がいいんじゃないでしょうか」と言われています。
なんだか、この責任を追及する風土が、「常識的に存在していた程良い感覚」といったものを排除して、みんなが生き辛い世の中にしているような気がします。
最近よく思うことなので・・・。

本の内容はあまり伝わらなかったと思いますが、かなり分かりやすく説明されていますので、領土問題のところなんかも非常にためになりました。特に北方領土に関してはほとんど知識を持ってなかったので読んでよかったです。


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posted by air_water at 13:50 | 京都 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月28日

落ちこぼれでもわかるマクロ経済学の本

落ちこぼれでもわかるマクロ経済学の本

著者:木暮太一




最近、経済の本を少し読んでるのだが、はっきり言って基本が分かってない。というか、基本を知らない。習ったこともない。ということで、本読んでても内容だいたい分かるけど、分からない言葉が結構あるし、マクロ経済ではと言われても実際のところピンときてないことも多い。

とりあえず、経済学の入門書を読んでみようかなと思い、手に取った2冊が、『落ちこぼれでも分かるマクロ経済学の本』『落ちこぼれでも分かるミクロ経済学の本』、初心者の僕には似合いの題名である。

とりあえず、マクロ経済の方を読んだのだが・・・、ザッと3回ほど読んだのだが・・・、落ちこぼれのさらに上を言っているらしく、未だスッキリしないままだ・・・。

聞くところによると、ミクロ経済学の方がイメージしやすいらしいので、いったんそっちに行こうかと思うが、とりあえず、今のところのマクロ経済学に対する理解、いやいや印象くらいかな、をまとめておこうと思う。

従って、この記事は嘘が多い。何を言っているのか分からない。という読むと時間を無駄にする有害なものであろうと思われる。

さて、中身だが、マクロ経済学の目指すモノは経済を大まかに捉えることだ。大まかに捉えて何がしたいのかというと政策を決めるためだと思う。政策とは、財政政策と金融政策の2つ。恐らく政府と日銀の政策決定の一つの指針になっていると思う。

どういう捉え方をしているかというと
経済に関する事柄に対し、その意味から事柄同士の関係を数式化し、複数の数式を組み合わせ、グラフ化し、何をどう変えたら、何がどう変わるのかというのを論理的に示し、捉えようとしている。

ただ、超入門書だからか、大ざっぱすぎて、とても緻密な計算をしているとは思えない。こんなので政策が決められているとはとても思えなかった。

っと、上から目線で言っているがそういう感想を抱いたのは事実だが、実は全体像が理解できている訳ではない。
・国民所得はどうやって決まっているのか?
・投資需要はどうやって決まっているのか?
・貨幣の供給はどういう意味を持つのか?
・雇用はどのように決まるのか?
・国際的な経済を考えるにはどうしたらよいか?
など個別的な部分を読んでいくと、うんうんなるほど、うんうんなるほどと読めるのだが、全体を通すと何と何がどういう関係でというつながりが非常に希薄である。

重要なところはISーLM分析なのだろうが、時間が立つとすぐにわすれそうな感じだ。

これは経済学の練習問題でも解けば少しは身についてくるものなのだろうか?

もう一つ、フラストレーションが溜まったのが、「古典派経済学はこういっています。」「ケインズはこう言っています。」というそれぞれの立場を説明するだけで、どちらが正しいかを結論づけようとはしていない点。少なくともこの本は。

古典派経済学が主張する「経済水準の大きさを決めるのは需要じゃなくて、供給である」という「セイの法則」とケインズ経済学の「どれくらい需要があるかによって、どれくらい供給されるかが決まり、経済水準の大きさが決まる」では、ケインズ経済学の方がしっくりくるねとのコメントはしているが、いかにも正しいことのように書いてある三面等価の原則(生産、支出、分配は同じになる)って、この古典派のセイの法則とケインズの有効需要原理の二つが成り立たないと成立しないのではないかと思ってしまう。
マクロ経済学がまだ未完成なのか、僕の理解が間違っているのか、よく分からないが、スッキリしない。

そんで、考えたのが「政策を出発点にしよう」というもの

恐らくマクロ経済学の目的が財政政策と金融政策の2つを決めるためのものとするならば、その政策にどんなものがあるのかというところを切り口にすれば、もう少し理解が深まるのではと思い。そんなまとめ方もしてみた。

財政政策
@お金を使う
A税金を徴収する
B国債を発行する

金融政策
@公定歩合操作
A公開市場操作
B法定準備率操作

ざっと読んだ感じではこんなところだ。

ISーLM分析からはこれらがどのように関係していてどういう効果がでるかが分かるらしい。どうやったら国民所得を安定的に増加させれるかが分かる。

IS曲線
国全体として見て、商品の需要と供給が一致する国民所得と利子率の組み合わせを表す曲線


LM曲線とは
国全体で見て、貨幣の需要と供給のバランスがうまくとれる国民所得と利子率の組み合わせを表す曲線

IS曲線とLM曲線の交点
「商品」と「貨幣」の需給バランスがとれている点、ここで均衡国民所得が決定

政府と日銀の財政政策と金融政策でこの交点を動かし望ましい点にする

財政政策を実施(政府がお金を使う)と国民所得が増えます。しかし一方で利子率が上がってしまう副作用も引き起こす。しかし同時に金融政策によって貨幣供給を増やせば利子率は上がらず副作用を起こさず、国民所得のみを増やすことができる。

なんかマジックみたいだなあ、結局やっぱりよく分かってない。

いったん、他のマクロ経済学の本も読んでみるか。



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posted by air_water at 06:12 | 京都 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月23日

超入門・グローバル経済を読んで

超入門・グローバル経済 〜「地球経済」解体新書

著者:浜矩子




たまに、テレビで見かけたことがあったのですが、髪の毛が紫色で信用ならん!という勝手な思いこみであまり耳を傾けることなくスルーしてました。

最近とある番組で、お見かけして話を聞いていると、共感・納得するところが多く、その言動も一本筋が通っていて、この人の本が読んでみたいと思っていました。ちょうど最近出された本があったので購入した次第です。

この本は今の複雑になった地球経済を解体して、その総体を理解しようという本であります。その解体の切り口は5つです。
@市場、A通貨、B金融、C通商、D政策、@〜Cまではその言葉の意味するところは何なのか?から、それぞれがどうあるべき今どんな状態になっているのか、ということが説明されています。これら切り口で世界経済とは今どうなっているのかを明らかにし、Dでこれから我々が進むべき道はどういうものなのかを説明されています。

結論から言うと、拍子抜けするかも知れませんが、そこに至る解明の道のりを経て結論をみると、なるほどそうしないといけないなと共感するものがあるでしょう。

ただ、本のまとめなので、結論から言うと

「これからのグローバル経済で我々が取るべき態度は合意に基づく協調である」

イメージしやすい事例が一つ上げられてました。

たとえば、ブラジルの例
バブル化が進むブラジルでは、デフレの先進諸国からむやみやたらと金がブラジルになだれ込んできて、たまったものではない。金融鎖国でもさせてくれよ!という投げかけがあった場合に、
その他諸国は、じゃあ一時的に金融鎖国を認めましょう。という風に、影響が大きい場合には相手国のことを考え、協調的な合意を結んで行くような態度です。

それぞれの切り口を説明して、どうしてこういう結論に至ったかを少し説明します。

各項目を解体して知り得たことの主は下記の通りです。

@市場
・グローバル化した市場には継ぎ目がない。
・グローバル市場ではヒトとモノよりカネが主役になっている。

A通貨
・ヒトが通貨だと認識するからこそ通貨は通貨足り得る。
・今や基軸通貨の時代ではない。
・1国1通貨の時代はひょっとすると終わりに近づいているかも?

B金融
・自由化とグローバル化の中で、金融から信用が消えた。

C通商
・ヒトとヒトがモノとモノを交換する。これぞ、人間による経済的営みの原点
・その通商が分断と排除の方向に向かいつつある。

D政策
・市場はグローバル経済でつながっているのに、政策は各国で別々に決められている。

まとめると、市場がグローバル化することでカネとカネのやりとりが目立つようになり、本来的な経済活動であるヒトとモノの関係が見えにくくなっている。加えて、その主役化したカネは信用があるからカネ足り得るのだが、その信用もできなくなっている。つまり、金融の自由化やグローバル化、ITの進展で、やりとりがあるいは金融商品も複雑化し、ヒト、モノ、カネの論理的なつながりが見えなくなり、いったい何を信用したらいいいのかも分からない。カネから信頼が消えている。通商に至っても、かつてのブロック経済を反省しできたWTOがかかげる理念、自由、無差別、互恵から反するような自由貿易協定などが横行し、自国の利益しか考えないようになってきている。こんな中で政策が各国で別々に行われていてもうまく行かないよね。
と言った感じだ。

市場がつながって、お金の信用がなくなっている。こんな状況では、各国それぞれが信用しあって、協調的な政策をたてて、この複雑化した世界経済を回していくのがいいんじゃないかな?ということだ。

それは、国々が鎖国してそれぞれ政策たててうまく回していくような世界経済以前のへの回帰ではなく、国々が一つにまとまるような単一の地球国家をつくるという遠い未来でもなく、地に足の着いたまじめな解決策のような気がする。

もう一つ、TPPについて分かりやすい解釈があったので紹介
その昔、第二次世界大戦を招いた経済ブロック、世界が経済ブロックによって切り刻まれることで、世界対戦に突入した。
TPPは一見すると自由貿易協定のように思えますが、不自由貿易に他ならないと説明します。ある一定の国々だけで行われる自由貿易協定は、参加国の貿易を促進しますが、その反面、それに参加しない国々との貿易を不自由にすることになります。このTPPやFTAなどは世界のくくり方が異なるだけで経済ブロックの促進であるという主張。
これが進むと、再び争いが起こるのでないかという懸念があるということです。

著者は、「自由貿易協定」という言葉に出会ったら「地域限定排他的貿易協定」と頭の中で変換してくだされば幸いですと述べられています。

TPPの見方や、世界経済の構造の捉え方など、すごく勉強になった本でした。他の本も見てみよっと!


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posted by air_water at 06:52 | 京都 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月09日

デフレの正体を読んで

デフレの正体

著者:藻谷浩介




副題の通り、経済は人口動態によって動くのだ!ということを数値や推論などをもって示した本です。

なるほどという部分がかなりありました。

この経済は人口動態によって動くのだ!ということの数値的裏付けから今ちまたで言われている経済政策の正否について言及しています。

例えば
・経済成長は解決策ではない
・マクロ政策ではインフレ誘導できない
・日本の生き残りはモノづくりの技術革新にかかってはいない
・出生率の上昇では生産年齢人口減少は止まらない
・外国人労働者受け入れは事態を解決しない

こんな感じです。

ちなみに、著者の主張する有効な対策は3つです。
@高齢富裕層から若者への所得移転
A女性就労と経営参加
B労働者ではなく、外国人観光客・短期定住客の受入


さて、中身を紹介していきます。

著者の一番の主張は、経済は人口動態で動くです。
景気の波より、この人口動態の波の方が影響が大きいという主張です。
その人口動態で注目すべきは、生産年齢人口です。経済学的には、15歳から65歳となっています。

この生産年齢人口が減っているということがポイントで、単に労働力が減るというだけでなく、もっと見逃しがちで重要なポイントは、生産年齢の減少=消費者の減少であるということです。

最近見られる現象、昔ほど車を買わない、そもそも以前ほどモノを買わない、最近余り本や雑誌を読まない、モノを送らなくなったし車にも乗っていない、近頃余り肉や脂を食べないし、酒量も減った、水も昔ほど使っていないなどはを、これは正に退職後の高齢者世帯の行動そのものではありませんか!!と言われています。

この人口動態の波による内需の縮小の影響は大きく、この状況下では、モノが余って、なかなかコストを価格転嫁できず、賃金も下がってという悪循環に入っています。

ちなみに、
・世界同時不況なのに日本人の金融資産は減らない
・日本は世界中から莫大な金利配当を稼いでいる
・中国が栄えれば栄えるほど日本は儲かる
なども数値を使って示されています。
ではその富はどこに回っているのかというと、高齢者です。

そして、その金融資産を持っている高齢者がお金を使わない、ここが問題だとおっしゃっています。将来不安のため貯蓄を消費に回さないわけです。

ただ、遺産相続などで、若い世代にお金が回れば消費してくれのではと考えられますが、驚きなのは、日本では亡くなる側でなく相続する側の平均年齢が67歳だそうです・・・。

これでは相続しても、将来不安のために貯蓄は貯蓄のままですよね・・・。

この生産年齢人口の減少=旺盛に消費する人口の頭打ちが、多くの商品の供給過剰を生み、価格競争を激化させて、売り上げを停滞ないし減少させます。こういう状況では生産能力増強投資はもちろん、新製品開発投資であっても価格転嫁が困難です。さらには在庫が積みあがり、在庫のたたき売りなどの時価の低下、投資した設備も有効に活用されずという事態が起きてしまいます。

こんな中で、著者が目標にすべきは次の3点だと主張されます。
・生産年齢人口が減るペースを少しでも弱めよう
・生産年齢人口に該当する世代の個人所得の総額を維持し増やそう
・(生産年齢人工+高齢者による)個人消費の総額を維持し増やそう


これらをどうやってやるのかというのを具体的に示したのが、前述した@〜Bです。

@高齢富裕層から若者への所得移転
企業は年功序列賃金を弱め、若者の処遇を改善する。特に子育て中の社員への手当や福利厚生を充実すべき
・高齢者にモノやサービスを買わせるということを、戦略的に追求する。
・政府は生前贈与促進

A女性就労と経営参加
・日本女性の生産年齢人口において、給料の出ない専業主婦や学生や家事手伝いをしている人は、1200万人いる。
・これだけの数の女性が新たに給料を得、その分を夫に気兼ねすることなくモノやサービスをかってくだされば、日本の内需は革命的に向上する。
外国人労働者を導入するよりも、日本語がしゃべれて、その多くが高等教育を受けている女性が活躍する方が、追加的なコストがかからない
・日本人女性の就労率45%は、世界的にみてもずいぶん低い。例えばオランダは70%。
日本では財布の紐を握っているのは8割が女性、女性が企画した方が商品は売れるから、女性経営者を増やすべき。
・女性が働いている方が、出生率が増える傾向にある。理由はおそらくダブルインカムによる金銭的問題。

B労働者ではなく、外国人観光客・短期定住客の受入
・生産者ではなく消費者を外国から呼び込もう。
・副作用のない効率的な内需拡大
・日本を訪れる多くのアジア人観光客にとってはビザ取得が困難、ここをゆるめよう。
わざわざ日本に来るようなアジア人観光客は、日本人などよりもよほどいい家に住んで贅沢な暮らしをしている人、不法就労の問題はないだろう

それぞれの対策の要点は上記のような感じでした。

全体を通して、実際の数値を使った証明で納得感のある本でした。示しているデータは、税務署による全数調査を使われおり、ネットで簡単にみれるデータだということです。
我々が見逃しがちなのは、絶対数です。
完全失業率などの、パーセンテージだけでは、経済の実態を把握したことにはならない。比率と絶対数の二つをみて見極めるべきだというのも著者のもう一つの主張だったと思います。

これからニュースをみる場合には、人口動態、率に加えた絶対数は?と考えるようにしたいと思った次第です。


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posted by air_water at 23:38 | 京都 ☀ | Comment(2) | TrackBack(0) | 経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月28日

MAKERSを読んで

MAKERS

著者:クリス・アンダーソン




クリス・アンダーソンさんの新刊です。っていっても少し古いか?読もう読もうと思ってて、なかなか買わなかったのですが、この間、アマゾンのキンドル買ったので、手始めに『MAKERS』購入しました。

キンドルもなかなか読みやすかったので良かった。
ハイライトと書き込みがちょっとやりづらいのがいまいち。

それはさておき、この『MAKERS』は、超面白かった。
資格試験の勉強もほったらかしで、読み進めたぐらい。

今年、一番ワクワクした本です。

ちなみに、今年一番泣けた本は、『世界が語る大東亜戦争と東京裁判

それもさておき、MAKERSがどんな本かというと、『FREE』で語られたビット経済の話が、アトムの世界にもやってきたと言った感じの話。

例えば、ビット世界で使われる「オープンソフトウェア」、ソフトウェアをネットでつながるみんなで開発しましょうと言った思想が、アトムの世界でも現実的になってきた。それを本書では「オープンハードウェア」と言っている。

具体的にどういうことが起こっているのかというと、「3DCAD」「3Dプリンタ」「3Dスキャナ」「レーザーカッター」「NC加工機」の小型版が、比較的安価(10万くらい)で手に入れれるようになり、自宅で(プログラムとかのビットではなく)アトムのものづくりができるようになっているということ。

欲しい!!

ワイアードの記事見ながら「3Dプリンター」欲しいなとおぼろげに思っていたけど、この本で具体的事例を何例も見てると本当に現実的で、自分でものづくりしたい思わざるを得ない。

ビジネスモデルがいろいろ紹介されているが、例えば、CADで描いた商品を3Dプリンターで立体的に出力し、出来映えを見て、あるいはネットで公開し、好感色なら、中国や近くのものづくり工場に1000個発注して、ネットで販売する、なんてことができる。

これは、たとえ利益がでないとしても、趣味でやりたいと思う人はたくさんいるのではないだろうか。

アメリカでは、そういう個人で作ったモノを公開するサイトもあるみたいだ。
商品やアイデアをネットで紹介して、ネットを閲覧するユーザーから融資を受ける制度もあるみたいだ。

是非、この世界に足を踏み入れたいと思っているこのごろである。

ほんとに、面白かったから、モノづくりやってる人は一読すべき本だと思う!!

本書で紹介されてたツール

★推奨2Dデザインソフト
フリー:インクスケープ
有料:アドビ・イラストレータ

★推奨3Dデザインソフト
フリー:グーグルスケッチアップ、オートデスク123、ティンカーCAD
有料:ソリッドワークス

★推奨3Dプリント・ソリューション
プリンタ:メイカーボット・レプリケーター
サービス:シェイプウエイズ、ポノコ

★推奨3Dスキャニング・ソリューション
ソフトウェア:オートデスク123キャッチ
ハードウェア:メイカーボット3Dスキャナー、メッシュラボ

★推奨レーザーカット・ソリューション
サービス業者:ポノコ
ソフトウェア:オートデスク123Dメイク

★推奨CNCソリューション
小型工具:ドレメルツール
セミプロ用:ショップボット・デスクトップ


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posted by air_water at 06:05 | 京都 ☀ | Comment(2) | TrackBack(0) | 経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月07日

情報の文明学を読んで

情報の文明学

著者:梅棹忠夫




5月読書会の課題本です。1963年に現代の情報社会を予測する論文「情報産業論」を書いた後、その論文と論文をもとにした対談、その後の論文などをまとめた著作です。

今日の情報化社会を1960年代に予測しているところがすごいです!いやほんとにスゴイ。

著者の梅棹さんは、比喩表現というか、何かに例えるのがすごく上手くて分かりやすいです。難しい本かなと思って読んだけど読みやすかったです。

さて、主の論文はどういったものかというと、世界は農業時代、工業時代を経て、精神産業時代へ移っていくという文明史論です。

この時代の生物学的観点からの考察も面白いのだが、ややこしいので割愛。

そして精神産業時代というのが、情報産業のことで、情報を売買する時代になっていくというもの、また情報の価格決定には、これまでの工業時代の経済理論が通じず、情報の価格は、「お布施の理論」決まると説明する。

お布施の理論は、お坊さんの格と檀家の格で決まるもので、偉いお坊さんにはたくさん払い。格の高い檀家はプライドがあるから高く払うという。つまり、プライドとか評価で価格が決定するというもの

その後の論文「情報の考現学」での考察も面白い。「情報の情報」「スタイリスト」などの考察は、値段の付け方が難しい情報に対しての情報誌や書評を連想させ、無数にある情報を選別し提供してくれるスタイリストは、キュレーターを連想させる

考えるだけで、ここまで予測できるもんだなーと感心する。

さて、話は少し変わって、本書にはアルビン・トフラーの第3の波の話が出てくる。1980年に出版された書物で、今日の情報産業を言い当てた書物として大ヒットしている。そして、それと同じことが梅棹氏の1963年の情報産業論に書かれていたということで、梅棹氏のすごさを賞賛している。

昔、岡田斗司夫さんの評価経済社会の講演音声を聞いてる時に、トフラーの第3の波の話が出てきて、この本のすごいところは1950年代からこれを言っていたというとこと説明していた。

どっちが早かったのかなということが気になったので、少しネットを調べてみると、ウィキペディアには1950年代からトフラーさんはこういう話をしていたらしい。
ウィキペディア

まあ、どちらが早いかというのは置いておいても両氏とも素晴らしい人であることに変わりはない。

と、この第3の波を調べる過程で、第4の波の話もあった。それは、ダニエルピンクの『ハイ・コンセプト』、訳者の大前研一さんも第4の波題名にしたかったらしく、トフラーさんと交渉までしたらしいが駄目だったとのこと。あるいはデジタルサイネージが第4の波であったりする。

っで、もしや第5の波もあるのではとググッてみると、あり、第6の波や第7の波もあった。第6の波はどうやら本が出ているらしい。

第7の波あたりから、津波の話であったりしている。

っと、波の数を調べてるわけではないので止めにして・・・、この情報の文明学は古い本だけど、今の情報化社会を言い当てている素晴らしい本である。また次の時代を描いたとされる『ハイ・コンセプト』も読んでみたくなった。





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2011年12月23日

ネット帝国主義と日本の敗北を読んで

『ネット帝国主義と日本の敗北』

著者:岸博幸




たかじんのそこまで言って委員会等、最近よくメディアに
登場されている人です。
この間、委員会で三宅先生が、私みたいなネットが良く分かって
ない人にも非常に良くわかる本だったと好評されていました。

内容は、今ネットの世界では、グーグル、アマゾンなどに代表
される米国ネット企業だけが莫大な収益を上げ、一人勝ちして
いるとし、この状況を国益の観点から考察
されています。

表題のとおり、現状のグーグル、アマゾンなどの米国企業の
隆盛を帝国主義的な支配としています。

確かに、本書で紹介される欧州の応戦の様相を見ると各国とも
支配に抵抗しようとがんばっています。

さて、本書で課題として取り上げているのは、2つです。
@文化とジャーナリズムの衰退
Aネット上の帝国主義


@の文化の衰退に関しては、ネットによるフリー化モデルや
違法ダウンロードにより、音楽、文学などのコンテンツへの
収益が減少し、コンテンツの作り手が衰退
していっている。

ジャーナリズムの問題も同様で、質の高いジャーナリズムには
それ相応の取材費がかかるにもかかわらず、その得た情報を無料で
提供するしかないと収支のバランスが合わず質を低下させるか
あるいは倒産するか
ということになり衰退していきます。


Aのネット上の帝国主義の問題は、ネットの企業をインフラ、
コンテンツ、プラットフォーム、端末と分けるとプラットフォーム
産業に富が集中するような形態になっており、かつ、そのプラット
フォーム産業の多くの企業が米国企業であるという点です。

さらに、@で問題となっている文化やジャーナリズムが衰退した分
の富は日本のプラットフォーム産業に入っているのではなく
グーグルに代表される米国企業の広告収入へと消えていっている
わけです。

また、ネット帝国主義の問題点をもうひとつ指摘されています。
それは、情報支配
です。

国家の安全保障における情報の重要性は皆さんご存知のとおりです。
加えて、情報は金につながると断言する人もいます。
契約上は、守秘義務など書かれており、情報のセキュリティ確保が
明示されているとはいえ、プラットフォーム自体の大半は米国企業
のもので、かつ、9.11後にできた「米国愛国者法」というもの
があります。
電子メールなど捜査令状により傍受できる。CATV回線の通信も傍受
できる。FBIがプロバイダに対して顧客の個人情報の提出を求める場合
プロバイダの同意を得れば裁判所の関与なく捜査できる。
などテロ防止のために権限は拡大されています。

このようにプラットフォームを米国一国が独占している状態がいかに
危ないかを指定されています。

これに対し、日本は強い対応はとっていないのですが、欧州は
異なり、

・フランスとドイツは、プラットフォームの米国独占に対し、
 国産の検索エンジン開発の「クロエ」というプロジェクトを
 立ち上げた。

・フランスではサルコジ政権が、新聞救済策を講じている。
 2009年から3年間で690億円を新聞業界へ供与

・グーグル・ブック問題に対しても、フランスでは2009年12月
 に裁判所が出版社の同意を得ずに、グーグルが同社の書籍を電子化
 したのは著作権侵害であり、電子化の差し止めと損害賠償金の
 支払いを命じる判決を出した。


などの対応をとっています。

これまで、ネットは便利だなあくらいにしか思っていませんでしたし
新聞社やメディアなどのコンテンツ産業がネットの普及により窮地に
立たされているという話もよく耳にしていましたが、国益という観点
では考えていなかったため、新しい考え方をもらった本です。


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posted by air_water at 00:23 | 京都 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年06月25日

競争の作法を読んで

競争の作法

著者:齊藤 誠




競争原理と真正面から向き合うことが本当の豊かさを
手に入れるためには重要だ
と説いています。

競争原理と真正面から向き合うとはどういうことかと
いうと危機感を持って取り組むということです。

無作法な経済政策によって競争原理を歪め、人々から
緊張感を失わせ、本当の意味での国際競争力を低下
させてしまったことを指摘
しています。

無作法な経済政策とはどんなものがあるかというと

ゼロ金利政策
預金法の改正
非効率な雇用調整

などです。

ゼロ金利政策は、金利をゼロ付近とすることで、投資家に
日本より金利が高いドルで運用することに魅力を感じさせ
円安へ誘導することです。
このゼロ金利政策により10%程度円安は進み、輸出産業
の手助けをしました。
これによって、輸出産業は労することなく10%の競争力
を手に入れた
わけです。

ちなみにこの時期、米国の物価は10%上がったけれども
日本の物価は維持だったので実質為替レートは20%の
円安だったのです。
従って、実質的には、20%の価格競争力を得ていたこと
になります。ものが売れていたはずです。


預金法の改正は、預金は絶対大丈夫ですよ。保証します。
という法律を作ることで、家においているよりましか
という弱気な理由で銀行にお金を預ける人が増えました。
金利がゼロに近いなかでも銀行が資金を集めることが
できるようにしました

銀行は、ゼロ金利で資金を集め、1%程度で運用していれば
利益が出せるのですから楽な商売になってしまいました。

さらに、企業に対しても企業収益率が低くてもお金を
貸せるため、企業は労せず資金調達できるようになった

わけです。


最後に非効率な雇用調整です。正規雇用と非正規雇用の話
です。不況や日本の競争力が低下した煽りを1部の人に
押付けてしまったことが問題です。正規社員のボーナスは
下がったにしろ、給料はあまり下がることがなかったため
本来受け持つべき危機感よりも少ない危機感しか抱かな
かったわけです


このように、無作法な経済政策のため、人々から緊張感を
失わせ競争力を低下させてしまったのです。

本当は、ゼロ金利でものが売れることに頼るのではなく、
企業努力で、売れる製品を作らなければならなかったのです。
企業収益率が高くなるような努力をしなければならなかった
のです。
給料の低下も全員で分かち合い、皆が危機感をもって努力
しなければならなかったのです。


倫理的観点から、競争に対する否定的な意見もありますが、
適正な緊張感を持つための適性な競争が重要だと感じました。


また
2002年から2007年の戦後最長の景気回復期の
実態を読み解く分析には深く感心させられました。

PERで、バブルであるか否かを見抜くなどもために
なります。
株式投資するときは理解しておきたい知識です。


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posted by air_water at 09:47 | 京都 ☀ | Comment(2) | TrackBack(0) | 経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月26日

評価経済社会を読んで

評価経済社会

著者:岡田斗司夫




3冊同時刊行の最後です。
1995年の「ぼくたちの洗脳社会」のリライト版です。
ネット社会においての未来を予測した本でした。
その当時は、インターネットを使いこなしている人も少なく
理解する人は少なかったのですが、今のツイッター、ブログ
などの状況を言い当てているすばらしい未来予測本
です。

今回は、評価経済と貨幣経済の対比に焦点を当てた本に
なっているということです。

評価経済社会とは何かというと評価の授受が行われることです。
例えば、ツイッターでフォロワーが10万人いる評価の高い人が
誰かの発言をリツイートするとその人の発言が、10万人の人に
見られ、その人の評価が上がる。このように評価の授受ができる

もう一つ私がこの本でポイントだと思うのは、次のこと。
貨幣経済から評価経済に変化することで、貨幣がなくなる訳では
なく、貨幣と評価は混在する。しかし、貨幣と評価の関係は、
評価優位となる。評価が高い人がそれを貨幣に還元するのは簡単
だが、貨幣をたくさん持っている人が評価をえることは難しい。

ツイッターのフォロワーはお金では買えないということ。

こんな社会では、自分の評価が高くなる方向へ持って行く必要が
あります。
ネット環境の発達で、情報発信装置が自由化された時代ですから
誰でも、ツイッターやブログ、MIXIなどで情報を発信する
ことができる。自分の考えやアイデアを自由に発信でき、
評価を上げ下げすることが容易になる。

評価というのは人から付けられるものです。ただ、自分の行動、
発現、身だしなみなどで高める努力が可能です。
まずは、人間性を高め、いろんな場所にでかけ存在を示すこと
から始めないといけないかと思います。



少し、話は変わって、
この間、この「評価経済社会」の読書会に行って、次のような
考えを聞きました。
評価には、良い評価と悪い評価があり、悪い評価が付けられたら
恐ろしい
というもの。

確かに・・・、評価を上げるにはどうするなど考えていた僕に
抜けていた視点です。その話の中では悪評がどんどん溜まって
評価の自己破産ということが起こるだろうかなんて話になりました。

お金はギャンブルや無駄遣い、借金となって自己破産になります。
事業が上手くいかなくなって破産ということもあります。
評価の場合は、非道徳的な行い、失言などで破産ということでしょう。
例えていうと、森元総理が、失言、失言で首相辞任になったような
イメージでしょうか?

評価もお金と一緒でリスク管理が大事になるかも知れません。
評価が上がりすぎると失言で再起不能になることもあります。
有名になり過ぎるリスクです。
小さなコミュニティでの破産なら、別のコミュニティに移って
やり直すということが可能です。

いろんなことで貨幣経済との対比を考えると面白いです。

評価経済にも「バブル」というのはあるのでしょうか?
貨幣経済のバブルは、実態のない経済が膨れ上がて、それが実態が
ないことがバレると一気にはじけてしまいます。
徳のない人の評価を戦略によって上げたが、実は徳がない人
だとバレると一気に評価が下がる。
それまでに上がった評価を使って美味しい思いをしているので
評価はマイナスになってしまいます。


他にも、評価経済における「投資」「銀行」「保険」なんかも考えると
面白いかも。

3冊同時刊行のほか2冊です。
やっぱり、僕の中ではスマートノートが一番かな!!


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posted by air_water at 18:41 | 京都 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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