スポンサードリンク

2013年10月07日

『偶然のチカラ』を読んで

『偶然のチカラ』を読んで

著者:植島啓司




久しぶりにブログを書きます。
仕事、研修、読書以外の趣味で忙しく、本もあまり読んでないという日々が続いてました。
まあ、まだ忙しさがなくなったわけではないのですが・・・。

と、そんな話はどうでもよくて・・・、

著者は、僕が良く行く読書会へも何度かいらっしゃってる方です。僕は京都の読書会にしか参加してないので実際にお会いしたことはないのですが、主催者が人間的に素晴らしいと評価されてるので、植島さんの本が読んでみたくなり、本屋で購入。後で調べるとたくさん本かかれてるので次にどれ読むかで迷いそう。

さて、本書ですが、偶然の仕組みについて書かれています。
偶然の仕組みを理解して、人生を楽しくしようよ!というのが主題だと思ってます。

その偶然の仕組みについて言及する前に、著者の知識の幅の広さにビックリです。
統計学、占星術、宗教、ギャンブル、事例が知らないことばかりです。
ギャンブルの勝ち方(?)まで指南してくれます。

一番印象的だったのはベイズの定理で、事例で紹介されてたのはテレビ番組。
3つのドアのうち一つに当たり(車)があるというもので、A,B,Cの内Bに車があります。
挑戦者がAを選んだ後で、司会者がCのドアを開けて、「さあ、選択を変更しますか?」と問います。
もちろん車はBにあるので選択を変更しなければはずれです。
ここで面白いのはIQ230の天才マリリンさんが、「変更するのが正しい」と指摘するところ。
司会者がCのドアを開けてないことを確認した後の確率を計算するとA=1/3、B=2/3となるのです。僕ぐらいの人が自然に考えるとAかBかの2択で確率はどちらも1/2に思えます。不思議な話ですが、ベイズの定理で解くと確かにA=1/3、B=2/3となり、実験的にも証明されている事実です。
言葉だけで説明すると次のようになります。まず、最初のA,B,Cの3択の場合は、外れる確率の方が高い。つまり外れる確率の高い時に選んだAは外れる確率が高い選択肢であるということ。そして、司会者がCを開けてAとBの2択になった場合は、最初に選んだAは外れる確率が高い中選んだ選択肢であることを踏まえ、Bを選択するのが一番確率が高いということである。
分かりそうで分からない、そんな感じですが、実験的にも検証できているという事実であるというところが非常に面白い。

って、話が横道にそれましたが、主題は偶然についてです。

著者は偶然を人間の認識の問題と位置づけます。
思い描いて欲しいのは正規分布、正規分布の端の方が、偶然ということになります。

例えば飛行機に乗ってて、「無事着陸する」あるいは「機内サービスが出る」というのが正規分布の頂点のところの事象になるのではないかと思います。これは偶然とは呼びません。また、考えたくはないですが「飛行機が故障する」や「墜落する」あるいは「1000万人目の乗客ですと言われて、料金がタダになる」というのが正規分布の端の方になると思います。
つまり、今まで自分が経験してきたことから得るに至った認識から起こるはずないと思われるようなことが偶然となるわけです。

さらに著者は「無人島で偶然はあるのか?」という問で、確率分布を思い描けないような時は偶然は起こらないと言われます。つまり無人島なんかに居るような時には、比較対象となるサンプルが少ないために正規分布のような確率分布は思い描くことができないため、何が頻度が高く、何が頻度が低いのかが分からない。すなわち起こった事象が、稀な偶然なのかどうかも想起できないということです。

そしてこの偶然の仕組を理解した上で、いかに幸福に生きるかという方向に進んでいきます。

正規分布の左側の方を例えば不運として、右側を幸運とした場合を考える。つまりとんでもない不運は左端の方で、とんでもない幸運は右端となる。
そして幸福かどうかという問題は、この確率分布のどの位置までを幸運と捉えるかの認識の問題となる。つまり、先の例で説明すると、「無事着陸する」あるいは「機内サービスが出る」という普通の事柄を「なんて素晴らしいんだ」と幸福に感じれるひとは、幸福度が高いと言える。
逆に正規分布の大部分を不幸と捉える人は、幸福度が低いと言える。

幸福の国と呼ばれるブータン関係の本で読んだ「現状に満足する、ありがたいと思うこと」が幸福度を高める秘訣という話とも合致するようなきがする。
ブータンの国の人達から言わせると、現状に満足せずに上を上をと目指している日本人はしんどくないですか?ということであった。
正規分布の右側、例えば企業に成功し大金持ちになったような人を目指して生活していると正規分布の大部分が不幸に思えて、些細な喜びを感じれなくなる。それは不幸なのではないか?ということだ。

自分としては、この現状に満足するという考え方はある意味、納得感があり、目指すところのような気もするが、一方で、現状に満足したら人間的成長を止めてしまうとも思っているので、今のところどちらがいいかは決めかねているといったところだ。両立できたらいいのにね!?

にほんブログ村 本ブログ ビジネス書へ にほんブログ村
ランキングサイトに参加しています!!
クリックして頂けるとありがたいです!!

posted by air_water at 22:20 | 京都 ☁ | Comment(2) | TrackBack(0) | 面白い | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月01日

評価と贈与の経済学を読んで

評価と贈与の経済学

著者:内田樹 岡田斗司夫




内田さんと岡田さんの対談本です。
対談本なので、話し言葉で読みやすい。各章の項目毎には、深い洞察もあり納得させられるのですが、全体的に何が書いてあったかというと、やや話の流れがつかみ難かったなと思います。

岡田さんが前書きで
@現状はこうだよね
Aもともとこうだったよね
B未来はこうあるべきだよね
Cだから、未来はこうなるよ

という中で、内田さんとCのみが完全に一致していると言って、話の流れ的なものを書いてますが、必ずしも本書はその通りに進んでいるとは思いませんでした。少なくとも僕には・・・。

僕なりにこの本をまとめると、

現在は皆、得られる報酬を考慮してしか行動しなくて、昔の人はいいなとひがむ。ほんとはそれじゃいけないよね。でも考えてみたら、報酬が保証されてた時代なんて過去もなかったよね。やっぱり報酬は、奉仕して運が良ければもらえるもの、あるいは、報酬は周り回って必ずやって来るさくらいに考えて、がんばるのがいいんじゃないかな。
所詮、成功なんて運なんだから、成功したら成功してない人やこれから成功する人に分け与えて、世の中をうまく回さなきゃ!
経済的に成功している人もしてない人も、皆いい人になろう!


こんな感じだ。

これが両氏が掲げる評価経済や贈与経済の成り立ち方だと思う。現在は、自分のことだけ考えて行動して、でも一人ではうまく行かなくて、そしてうまく行かないからなんとか自分だけでもと自分のこと考えてっていう風に、負のスパイラルに入っている。

それは、経済成長しているようなベースがしっかりしている時は成り立ってたんだけど、ベースがぐっと下がってきた場合には成り立たなくって、皆でなんとか生き抜こうという意識が重要になってくる

すなわち、皆が人とために行動し、助け合い、皆でなんとかやっていくと正のスパイラルに移行しなきゃ。

岡田さんはドライにこんな風になっていくと予測し、内田さんは熱く、これしかこれからうまく行く方法はないと説明する。岡田さんの「いい人戦略」という論理的な考え方と内田さんのレヴィナス思想的な「一歩引く」という掛け値なしの考え方に若干の違いを感じるものの、行き着く先がみんないい人になろう!というところが面白い。

僕はもともと競争が得意じゃない。たまにプライドが高いところが駄目なんだけど、皆に奉仕するって活動も好きなので、がんばっていい人になろう!皆に分け与えられるくらいに成功するかどうかはわからんが、その方が楽しいから。

対談の中でいいなあと思った言葉を何個か紹介
・社会制度についての理解が浅いか深いかは世代の問題ではなく知性の問題。
・「こんないいことしてるオレって、ほんとうにいいやつだな」って思えれば、それだけで生命力って向上するんです。
・今の若者は、根源に欲望があると思われたら生きづらくなるから、欲望を消してリアクションだけで生きていくことを選んでいる。
・人間の働く意味って言うのは、誰かを養うためなんですよね。
・親切にすればするほど、親切の総量は増えていく。
・僕自身が壊したいのは、人間には本音があるという幻想
・日本人の得意な、手触りの温かい、きめ細かなサービスで国際的な評価が得られるなら、その豊かな資源を活用しましょう。
・これからの時代、一番頼りになる人間的資質は「人柄の良さ」です。


にほんブログ村 本ブログ ビジネス書へ にほんブログ村
ランキングサイトに参加しています!!
クリックして頂けるとありがたいです!!

posted by air_water at 23:31 | 京都 | Comment(0) | TrackBack(0) | 面白い | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月23日

いい言葉はいい人生をつくるを読んで

いい言葉はいい人生をつくる

著者:斎藤茂太




ネットで知り合った方から薦められた本です。
プラス思考で考えた方が人生って楽しいよ!と教えてくれて
いる本
です。

この本をご紹介くださった方のブログを見ていると、本の著者と
同じく、人生を満喫されている感じが伺えます。
すごく波長が合う本だったんだろうと思います。

同じく、プラス思考な私も楽しく読むことができました。

この本は、メモ魔と自負する著者が、人生を通じて書き溜めた
言葉をもとに、エピソード付きで教訓を教えてくれます。

さて、たくさん赤線を引いた本ですが、中でも特に気に入った
フレーズを紹介します。


もっと自分を愛しなさい・・・自分で自分を評価できなくて
どうして長い人生を生きていけるだろうか。自分は自分自身の
最大の味方
であり、最高の評価をする人間でありたい

自分は自分自身の最大の味方」というところがすごく気に入りま
した。
失敗したなあと思うこと、ダメだなあと思うこともありますが
そんなに塞ぎこむだけでは暗い人生になってしまいます。
ほんとに自分自身だけは自分の味方でいようと思います。



・私は、ある経験から、できるだけニコニコ顔で以降と決意した
のだ。・・・ニコニコ顔の効用は、相手を快くさせることばかり
ではない、笑顔を心がけているうちに、自分自身のこころまで
解きほぐされてくる
のだ。
・・・彼氏がほしい方は、お化粧を念入りにするのも悪くないが
いい笑顔を身につける努力をした方がずっとよい


笑顔ってほんとに、いいですよね。誰かと接していても相手が
笑顔だと心が落ち着きます。話も楽しいし、自分も笑顔になれる。
自分もなるべく笑顔でいたいと思います。
女性の方も、笑ってるとほんとに綺麗に見えます。お化粧より
笑顔を身につける努力ってのには納得です。



生きていくこと、仕事をすることはストレスとの調和をはかる
努力の連続といえる
かもしれない。
・・・ストレスは人生のスパイス
・・・ストレスには、健康に与えるマイナス面と心にハリを持たせ
やる気や行動力を引き出すプラス面もある

最近ストレスについても興味があるのだが、ストレスはかかり過ぎて
もなさ過ぎてもダメなんだと良く聞く。ストレスがかかり過ぎないよう
なケアが大事なんだろうと思っているが、生理学者のセリエさんの
「ストレスは人生のスパイス」という軽い捉え方は、マイナスを
プラスに変えるいい言葉だと思う



全体を通して、破天荒なお母さんのエピソードが多く、たくさんの
愛情を注がれて育ったんだろうなとも推測できました。
80を過ぎても人生をこんなに楽しめている著者を見ていると
こんなおじいちゃんになれたらなあと思います。


にほんブログ村 本ブログ ビジネス書へ にほんブログ村
ランキングサイトに参加しています!!
クリックして頂けるとありがたいです!!

posted by air_water at 11:07 | 京都 ☀ | Comment(0) | TrackBack(1) | 面白い | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月04日

よいこの君主論を読んで

よいこの君主論

著者:架神恭介 辰巳一世




次回の読書会の課題本が『君主論』です。
いろんな出版社から翻訳本が出版されてるけどどれでも
いいよということなので、講談社学術文庫の『君主論』を
購入しました。

ただ、君主論って題名がなんだか固そうなイメージがある
ので、ネットで検索している時に見つけた面白そうな
この本『よいこの君主論』も同時に購入先にこっちを読み
終えました。

君主論を皆に読みやすく解説した本です。

一応お子様向けに書いてある本で、保護者向けのメッセージ
もあります。但し、PTAやマスコミからの批判を受ける事も
想定されているみたいです。

内容は、クラスを統括しようという野望を抱くたろうくんと
はなこちゃん、それから君主論に精通したふくろう先生が
とある5年3組の学校風景を眺めながらどうやってクラスを
支配していくのかというのを勉強するという形式をとって
います。


5年3組の風景を見て、たろうくん、はなこちゃん、ふくろう
先生の議論という形になっていますが、
この3人の会話は、はっきり言ってダークです。ブラック
ユーモアというものがあります。僕は好きです。


【たとえばこんな感じ】
最初の方は、君主にもいろいろあるよという話で、一番
最初は、世襲君主について書かれています。

5年3組のたかしくんの話で、4年のときはひとしくんが
リーダーだったのですが、ひとしくんだけ5年になって
別のクラスになったので、たかしくんがそのグループの
リーダーを引き継ぎました。
しかし新しくリーダーになったたかしくんはひとしくんの
やり方をすべてよしとしていたわけではなかったので、
20分休みの時は、トランプをしていたところをドッジ
ボールなどの外で遊ぶことに変えました

これが失敗して、他のメンバーから不満が続出しグループ
解散となったのでした。

それに対する解説(はしょってます)

たろうくん
「世襲君主だからだめだったのかな?」

ふくろう先生
「違うよ、世襲君主というのは、あらゆる君主の中で最も統治
が簡単なんだ。平民はとにかく自分たちの生活が変わらないこと
ばかりを願う
ものなんだ」

はなこちゃん
愚鈍な大衆は変化を嫌うのね

たろうくん
じゃあ、たかしくんのミスはひとしくんの作り上げた統治
体系を変えようとしたことにあるんですか?


という感じで解説が続く
はなこちゃんの発言がかなりブラックです。

小学生が読む本にしては言葉遣いとかがかなり気になるけど
大人が読む文には、楽しく読めて、君主論にも詳しくなれる
のではないかと感じました。

本物の君主論がどれくらいブラックなのか、はたまた真面目
なのかちょっと楽しみです。
君主論の中身には触れてないけど、その感想は『君主論』を
読んだ時にしよう。




にほんブログ村 本ブログ ビジネス書へ にほんブログ村
ランキングサイトに参加しています!!
クリックして頂けるとありがたいです!!

posted by air_water at 00:07 | 京都 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 面白い | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月21日

人生の法則を読んで

人生の法則

著者:岡田斗司夫




3冊同時刊行の内の1冊です。
人間は、4タイプの分かれるということです。

4タイプとは、下記の4つです。
@注目型
 無視されるのがすっごくイヤ。いつもみんなに注目され
 ほめらていたい!
A司令型
 負けは認めたくない!自分の順位をあげるためなら、
 本気でがんばれちゃう!
B法則型
 わからないのがとても不安。なぁるほど!とわかったとき
 の解放感がいい。
C理想型
 できない自分が許せない。自分の力で、ちゃんとやり遂げ
 られた時が最高!


それぞれの説明は、本書を読むか、岡田さんのホームページ
にもありますのでそちらをご参照ください。

本の中身は、小説風になっており、同じ状況でのタイプの
違いによる捉え方、考え方が違いというのを出して、
分かり易く説明されています。

長年、大学とかでアンケートを取った中では、大体この
4タイプが均等に分かれるそうです。

優位劣位の考え方も面白くよく考えられた分類です。
優位劣位、別に優位の方が優秀であるというわけではなく
注目型の人は、司令型の人に憧れを抱き、逆に理想型の人
を軽視するという法則で、時計回りが優位、反時計回りが
劣位となるそうです。
それぞれの性格の説明からも納得できます。

面白いから、1度診断してみてください。

さてさて、岡田さんのイベントに参加する事になり、
私は、本を読んで判定テストを実施しました。

最初に診断されたのは、注目型でした
その後は、小説部分を読むにも、説明を読むにも注目型の
ところ中心に読んで、なるほどそうそう、俺って注目型だ
よねと、納得しながら読んでました・・・。

っで、岡田さんのイベントに参加する数日前に、ホーム
ページの診断の方もやってみました。すると診断結果は
法則型でした・・・?
あれっなんでと思って、その時の
気分によって考え方も変わるからかなと思い。もう一度
本の方のテストを受けると、カラクリ(実際にはカラクリ
ではない・・)が分かりました。テストは、内向的か
外向的かを判断するテストと、具体的か抽象的かを判断
するテストの2部構成になっており、2部目は、2種類に
分かれています。
本でテストを受けた時は、間違って、違う方のテストを
受けていました。そりゃ違うよね・・・

ホームページのテストの場合は、1部目のテストの結果を
受け自動的に、2部目のテストが選択されるため
間違えなかったというわけです。

というわけで、注目型と思い込んで読んでいた本をもう
一度読み返すことになりました。
この時点で私は法則型です。
法則型と思いながら読むとなるほど、俺って法則型だよね
と思えます。流されやすい俺・・・。


思い込みというプラセボ効果も働いたのかも知れませんが、
もう一つは、4タイプへの偏りが少なく、超ニュートラルな
位置の法則型だったことも影響しているのかもしれません。
判定テスト結果も内向的、外向的の点数もほぼ同点
具体的か抽象的かもほぼ同点でした。
なんだか、中途半端なやつって感じで、少し寂しさが・・。

4タイプに分けても、その程度差はあるということかも
しれません。

性格は変えられるというけど、この4タイプも変えられるの
でしょうか?p216に図解で人格の模式図を示されて
います。根底に本能が、ありその上に4タイプ(欲求の偏り)
その上に性格があり・・・と続きます。

本能まではないけど、性格ほど簡単には変えれないものかも
しれません。

5,6割の力でしか生きていない法則型には納得できないので
たまにテストのやり直しを実施したいですね。

変わるかどうかも興味があります。





にほんブログ村 本ブログ ビジネス書へ にほんブログ村
ランキングサイトに参加しています!!
クリックして頂けるとありがたいです!!

posted by air_water at 10:27 | 京都 ☔ | Comment(0) | TrackBack(0) | 面白い | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年01月25日

差分を読んで

「差分」

著者:佐藤雅彦 石川将也 菅俊一


【送料無料】差分

【送料無料】差分
価格:2,730円(税込、送料別)



ちょっと変わった本です。
分厚い本ですが、中は絵ばっかりです。

恐らく文字だけで説明しても伝わらないと書評を書く前から
感じています・・・。

本書の構成
第1章 点だけで分かる動きと形
第2章 差分による現象の捨像
第3章 差分によって露見した人間特有の認知
第4章 差分が生み出す新しい独特な感覚
が、主構成です。

差分を図解なしで説明するのは難しいのですが、aとbという
二つの絵があるとその絵を見るとaとbにはない情報が見えて
くるというもので、その存在しない情報が脳の答えであり、
差分であるというものです。

よく、小説なんかで行間を読むということがありますが、
その絵バージョンみたいなものが差分だと思います。

行間では、人間の感情とかを推し量ったりするのですが、
この絵の場合は、絵と絵の文脈を補完するものを推し量ります。


人間の関節部を点で表し、動きを追っていくという映像が
ありますが、その点の動きを見るだけで、人間は映像を補完
することができます。

こういう不思議な現象はどこから生まれてくるのかをいうの
を突き止めようとする試みです。

脳科学的検証では、茂木健一郎さんとの対談もあります。

著者の方の考えとは、異なるかもしれませんが、脳内の過去の
記憶、経験、考えのカケラみたいなものが、絵と絵に意味を
持たせているのだと思います。

すなわち、脳内ストックが違えば、補完のされ方も違うのでは
ないでしょうか?


恐らく、この「差分」という本は、読む人によってかなり
捉え方が異なる本だと思います。

ただ、ものの見方を、深く考えさせられた本です。
この本を見なかったら、考えもしなかったことだと思います。

他の人が読んでどう思うのか、教えて欲しい本です。

冒頭にも触れたように、80%以上が絵ですので読むのに
1時間もかからない、大人の絵本といった感じです。
ぜひ一度読んでみてください。



にほんブログ村 本ブログ ビジネス書へ にほんブログ村
ランキングサイトに参加しています!!
クリックして頂けるとありがたいです!!

posted by air_water at 00:02 | 京都 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 面白い | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年10月21日

僕たちの洗脳社会を読んで

「僕たちの洗脳社会」

作者:岡田斗司夫





未来予測の本です。
この世界はこうなっていくよ。という本です。

あっ、でも1995年に書かれた本です。

1995年に、今のツイッター社会を見通していた本
ということで再評価を受けています。

結論を言うと、洗脳というツールが、私たちの手の
届くところに入って来るよということです。

かつて洗脳を行っていたのは、メディアで、特権階級の
人の独占状態でした。
しかし、インターネットの普及で、ブログやツイッター
など個人で自分の考えを発信できるようになりました。

経済社会と洗脳社会との違いで書くと次のようになります。

★自由経済社会
人々のニーズをつかみ、最も効率よくそれを生産して
販売することによって利益を生む

★自由洗脳社会
人々の不安や不満をつかみ、最も効率よくそれを解決
する方法を提案することによって、多くの尊敬と賞賛を
得る


洗脳社会では、イメージが大事、人々の共感を生むような
戦略が重要になってきます。

洗脳社会での個人の振る舞い
@他人を、その価値観で判断するということ
A価値観を共有する者同士がグループを形成するということ
B個人の中で複数の価値観をコーディネートするということ


自分の気持ちが一番大事


求められる「洗脳商品」
ではこのような時代に求められる商品はなんでしょう?
@用途が限定されてて分かりやすい
Aキャラクター、その価値観を誰が提唱しているか、
 開発のエピソード、ものがたりなどを添えて売るのが
 いいのかもしれません。

個人的には、堺屋太一やアルビントフラーの予測に関する
考察も興味を惹かれます。
昔の本ですが、読んで損はない本です。


にほんブログ村 本ブログ ビジネス書へ にほんブログ村
ランキングサイトに参加しています!!
クリックして頂けるとありがたいです!!

posted by air_water at 00:14 | 京都 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 面白い | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年10月20日

世界征服は可能か?を読んで

「世界征服は可能か?」

作者:岡田斗司夫




世界征服について、まじめに考えた本です。
世界征服の定義や世界征服への手順、はたまた
世界征服はお金がかかるなどなど、論理的に
考えた本です。

子供の頃に見た特撮やアニメの悪の組織の矛盾点から
これならまだ僕の方がうまくやれるのに!!なんて
思ってたらしいです。
ヒーローは一人ないし数人なのだから、悪の組織は
同時多発的に、怪人を出現させれば、もっと効率よく
目的が達成させれるのにね。なんて風に、確かに
僕も思ったことある・・。

★世界征服の目的を4つに分類されています。
@人類の絶滅
Aお金が欲しい
B支配されそうだから逆に支配する
C悪を広める

例えば、ドラゴンボールのピッコロ大魔王は、Cの
悪を広めることを目的にしています。
皆が悪人になるのを見て喜べるみたいです。

その他、いろんなマンガの悪人や悪の組織の目的を
分類されてます。こんな見方をすると面白いです。

★支配者のタイプも4つに分類されています。
@魔王:正しい価値観で全てを支配したい。
A独裁者:責任感が強く、働き者
B王様:自分が大好きで、贅沢が大好き
C黒幕:人目に触れず、悪の魅力に溺れたい

例えば、デスノートの夜神月は、完全な独裁者タイプ
です。責任感が強く、働き者、夜も昼も休むまもなく
人を殺し続ける。信じられる者は自分ひとりだけ、
孤独な独裁者です。

ドラゴンボールのレッド総帥、アドルフヒットラー、
レインボーマンの死ね死ね団、などなどいろいろと
分類されてて、これまた面白い。

★世界征服の手順
@目的設定
A人材確保
B資金の調達と設備投資
C作戦と武装
D部下の管理と粛清
E世界征服・その後


なんだか、事業立上げに似ています。
まあでも、中身を読んでいくと、なるほどそうだよねと
納得です。
意外と、悪の組織を維持するのも大変だと気づかされます。
いくらトップの理念に賛成して入ったメンバーでも、
やっぱり、食べなきゃ死にますし、兵器開発や基地の
維持費にもお金かかりますもん。


なんだか、世界征服には魅力がないというか利点が少ない
ということが分かります。

★世界征服とは?
今日的世界征服とは?

悪とは、その時代の価値・秩序基準の破壊

確かに、現在の秩序基準、例えば法律とかを破ると悪です。
著者は、現代は自由経済、ネット社会だと言われています。
従って、支配するとは、自由経済、ネット社会という現在の
秩序を破壊することことです。

自由経済社会での、利益至上主義みたいな考えを無くしましょう。
ネット社会での、検索によって自分の頭を使わなくなった
人々にもっとものごとを考えるように考え方を変えさせましょう。

なんて主張ですが、

よくよく考えると、そんなに悪いことをしているように
思えません・・。

まあ、世の中には、悪なんて存在しなくて、自分の価値感と
違うものを悪と呼んでいるだけなのかも知れないですね。



にほんブログ村 本ブログ ビジネス書へ にほんブログ村
ランキングサイトに参加しています!!
クリックして頂けるとありがたいです!!

posted by air_water at 00:17 | 京都 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 面白い | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。